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「DB5」の高性能バージョン「DB5R」と「DB5S」が登場しました。価格的にとっても微妙だけど...。

DB5R

2年前、bimotaの復活第1弾モデルとして市場に送り出された、同じイタリアのメーカーDucatiのエンジンを搭載した「DB5」は、2年を経過して同社の屋台骨を支えるモデルに成長し、経営の安定に貢献してきました。昨年、ネイキッドバージョンである「BD6 Delirio」を発売してラインナップを拡充したのですが、「DB5」に噂されていた高性能バージョンは追加されませんでした。それから1年、「DB5」に高性能バージョンの「DB5R」と「DB5S」が、07年型としてラインナップされます。

まず、「DB5R」なんですが、「DB5」の高性能バージョンという位置づけなので、デザインは変更されていません。ただし、カウルの材質がカーボンに変更されていて、7kgの軽量化になっているそうです。これで、「DB5R」の乾燥重量は170kgとなり、ノーマルよりも軽いハンドリングを体験できます。また、往年の「db1S」ほ彷彿とさせるイタリア国旗の三色をモチーフとした専用のカラーリングが施されます。

DB5S
「DB5R」に対して「DB5S」も、基本的には「DB5」とデザインは同じですが、二人乗りができるように若干デザインを変更されています。基本的にリアカウル上部にシートを装着しただけなんですが、このシート、シングルシート用のリアカウルと、無理にデザインを合わせようとした為なのか、一応丸い形状にはなっていますが、突起と言った方がしっくり来るほど尖っます。正直、長時間座っているのは苦痛に思えるほどで、お尻に問題がある人の場合、ある意味拷問以外何者でもないですね。ただ、マフラーの熱でタンデムライダーが火傷しないように、サイレンサーにカードプレートが装着されているのを見ると、親切なのかそうじゃないのか判断できないですヨ。色々と問題のある二人乗りデザインで、唯一お気に入りなのが、タンデムステップなんですヨ。普通アルミのプレートで作っちゃう所を、スイングアームとデザインを合わせる為なのか、パイプを組んで製作されています。こういうとこ見ると、流石、コストをかけたモーターサイクルを作るのが得意なbimotaならではと思わせてくれます。正直、芸コマです。こちらは、カウルの材質は、ノーマルと同じ樹脂製となり、乾燥重量は189kgとなっています。

MOTOR BOX」の記事によると、「DB5R」と「DB5S」は、搭載されるエンジンは、空冷4ストロークL型2気筒というフォーマットは同じなんですが、仕様が違っているそうです。「DB5R」の排気量は1,000ccと、前のバージョンが搭載されていて、訳が曖昧でハッキリとは分からないのですが、どうも、チタニウム関係の部品を組み込んでチューニングされているようです。「DB5S」の方は、大気量1,100ccの最新エンジンが搭載されているようです。

「DB5S」の足回りは、ノーマルと同じタイプが採用されているようなのですが、「DB5S」では新しい50mm径タイプのMarzocchi製サスペンションが採用されているようです。

で、殆どの人が全く気にならないと思われる価格の話ですが、間違いなく「DB5」の価格2,814,000円を下回ることは無いと思われます。記事には、20,000ユーロ(約3,023,000円)と、27,000ユーロ(約4,082,000円)という価格が書かれているので、恐らくコレが「DB5R」と「DB5S」の価格でしょう。しかし、ここまで高価格だと、「DB5」の位置付けは、ますます微妙になりますな。正直、Ducatiの「1098S」や、MV AGUSTAの「F4-1000 R」といった、他のイタリアメーカーの最高峰が楽に買える価格ですからね。

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このページは、naganagaが2006年11月16日 23:21に書いたブログ記事です。

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