前のエントリーで新しい単気筒エンジン｢SC4｣を搭載し、精力的にテストしているモデルとして紹介したKTMの｢SM690｣が発表されました。既にミドルクラスでは3機種もスーパーモタードモデルを用意しているラインナップにに、新たに1機種追加され、4機種の展開となるようですね。ただ、今回のモデルは、KTMの得意とするレーサー然としたデザインからは少し離れ、ロードモデルとしてのデザインされているようです。

ただ、やはりKTMですね。かなり個性的です。全体的には、スーパーモタード系のデザインを踏襲したものにはなっているのですが、新しい表現ディテールを盛り込み、個性の強いデザインにまとめていますね。特に目を引くのが、ヘッドライト周りですね。取りの頭を思わせるようなビキニカウルの造形は、突っつかれそうに思えるぐらいシャープな印象で、一度見たら忘れられないほど強烈な印象を与えます。シュラウドの形状も、オンロードモデルのサイドカウルを思い起こさせるのですが、独特のものになっています。ここから覗くトラス構造にパイプが組まれたフレームと相まってナカナカ良いです。けど、一番強烈なのは、リア周りですヨ。煙突のように立ち上がる2本のサイレンサーと、フェンダーと一体化したストップランプは、格好悪さが一回りして格好良くなりましたって感じで、強烈すぎて頭がクラクラしそうですヨ。

｢MOTOR BOX｣の記事によると、この｢SM690｣は、重量がより軽くなった新型の水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載しているとの事です。それが｢SC4｣と呼ばれるのかは書いていませんでした。このエンジンは、60hp前後(メーカー発表だと63hp)のピークパワーを発生させ、152kgの車体を加速させます。もちろん、欧州の排ガス規制ユーロ3に適合しています。

足まわりは、前後WP製のサスペンションが採用されています。フロントブレーキは、車体が軽いという事もあり、シングルディスクとされ、ブレーキキャリパーがラジアルマウントされています。

まぁ、ここまで強烈な個性を放つデザインっていうのは久しぶりですね。KTMとしては、新型エンジンに並々ならぬ自信を持っているようだと言う事が分かります。売る気なんでしょう。しかし、日本ではねこのアクの強さから好みが分かれると思うので売れるかは未知数です。ただ、今後KTMはこのデザインラインで各モデルをデザインしていくみたいです。なんか、他のメーカー置き去りして、どんどん突っ走っていますねぇ。そこがイイんだけど。