Electric product
Microsoftの渾身の「iPod」キラー「Zune」が発表されたんですが、なんか微妙。
先日、Appleが開催した「Special Event」での、「iPod」シリーズと、「iTunes」、「iTV(仮)」の大量発表に驚いたのか、今まで公的には「Zune」の存在を黙秘していたMicrosoftが、突然発表に踏み切りました。個人的には、新「iPod」シリーズは、これといってサプライズの無いブラッシュアップだったなと思っていたので、いったいMicrosoftが何に驚いたのか、最初はトンと見当が付かなかったのですが、実装される機能の内容を知ってなるほどと思いましたヨ。
MS、Zune公開--3インチスクリーンやWi-Fi機能を搭載
Microsoftは米国時間9月14日、メディアプレーヤー「Zune」を披露した。内容としては、大方のファンが予想した通りとなった。
引用先:CNET Japan:ニュース
まずは、外観のデザインなんですが、数ヶ月前からネットにリークされていたモノでしたね。一時はフェイクかと言われましたが、Microsoftはそこまで秘密主義では無かったようです。筐体は、前面プラスチックで覆われいて、金属部品は使われて無いようです。大型の液晶画面が印象的で、本体を横で使う時は、表示も横にできるのが面白いですね。下部には、ドックコネクタのようなコネクタがあり、PC等に有線で接続される時に使うと思われます。色は、ブラック、ブラウン、ホワイトの3色がラインナップされる予定です。
内蔵されるハードディスクの容量なんですが、発売時は30Gバイト1本でいくみたいですヨ。ただ、Microsoftとしては、「Zune」を年末までには発売したいとの事なので、発売直前なって80GB版とか出るような気がしないでもないですけどね。
「Zune」独自の機能として噂されていた無線LAN接続は、本当でしたね。「Zune」に入っている、音楽ファイルや、画像ファイルは、線を繋ぐことなく他の「Zune」に送信することができるそうです。他の「Zune」に入っていて共有された音楽ファイルは、最大3日間で3回までなら聴くことができみたいです。まぁ、3回ぐらい聞いて気に入ったら、その音楽ファイルにフラグを付けておいて、「Zune Marketplace」から購入すれば良いそうです(コントロールソフトが「Windows MediaPlayer 11」なのかは不明)。ただし、全ての音楽ファイルが共有できるわけではないようで、楽曲を提供しているアーティストが、共有は嫌じゃとすれば、共有はできないんだそうです。まぁ、3回と言うところと、結局は買えというところが、便利なのか不便なのか、とっても微妙ですね。
しかし、「Zune」を特長付ける機能としいえば、実はこれだけで、他は「iPod」が持っている機能と同じで、操作をする為のインターフェースもよく似てます(Zen特許に引っかかりそうなぐらい)。逆に劣っている部分があり、動画再生機能が無いので映画とかのダウンロードはできません。また、新「iPod」シリーズで採用されたゲーム機能も、もちろん搭載されてません(発表したばかりだから当たり前か)。個人的に目玉機能だったFMラジオも搭載されていないみたいです。当面は、あくまで音楽再生に特化したマシンということで、機能のシンプルさを売りに売っていくようですね。
というわけなので、新「iPod」シリーズの発表の内容を知って、Microsoftが「Zune」の発表を急いだのも頷けますね。しばらく期間が空いて発表した日には、「ダメじゃん。」っていうインパクトがより大きくなってたと思いますヨ。新「iPod」シリーズで騒いでいる時に、どさくさに紛れて発表した方がダメージは少なく済みそうだという判断があったのかもしれませんね。
といっても、Microsoftの事ですから、資金力にモノを言わせて思ったより速く弱点を修正してくるでしょうね。アップデートも頻繁にしていくみたいな事言ってるみたいです。ただ、新しい使い方を提示するのは、Microsoftは昔から下手だったので、どこかで聞いたような新機能だらけになると思いますけど...。
少なくとも、今回に関しては、Appleの勝ち(圧勝ではない)と言ったところでしょうか。
ただ、前のエントリーで書いた不安は払拭されませんでしたね。今回の発表では「Zune」が、Microsoftだけが使うソリューションなのかどうかは分かりませんでした。今後の展開で、Microsoft以外の「Zune」が発売されるか否かで、自分の不安が的中する事になるのかが決まりますね。最初に「Zune」の製造を担当する東芝から「Zune」互換の「Gigabeat」が発売されるそうな気がします。
後、パッケージなんですが、Microsoftお得意のゴテゴテした広告デザインじゃない、シンプルなデザインのが意外。ただ、何年経ってくるとやっぱりゴテゴテした広告デザインに進化するだろうと予想してますけどね。