Naga Blog

Motorcycle

個性的なデザインが光る「ER6」系デュアルパーパスモデル「Versys」登場。

Kawasaki Versys

カワサキのミドルクラスモデルとして発売された「ER6n」と「ER6f」は、その個性的なデザインと、並列2気筒という近年では珍しいタイプのエンジンが市場に受けたのか、ヨーロッパ市場を中心に好調な売れ行きでらしいのですが、それを証明するかのように、カワサキは第3のモデルを市場に投入することにしたようです。狙うのカテゴリーは、ヨーロッパで人気の高いデュアルパーパスで、長い間ラインナップされていた「KLE500」の後継モデルとして登場するようです。ただ、「ER6」のシャーシを使いながらも、「ER6」と名乗らず「Versys」という名前で登場するようです。どっちかというと、「KLE500」は、オフ寄りだったので、今回の「ER6」のベース化で、Ducatiの「MULTISTRADA」が作ったオン寄りのデュアルパーパスモデルの分野に方向を転換したことになるようです。

外観のデザインは、他社のモデルを連想させた「ER6n」とは異なり、かなり独自色の強い個性的なデザインを採用しています。どこなく格好悪さも漂うんですが、一度見たら忘れられないインパクトを持ってますヨ。特にヘッドライトからタンクにかけてのアッパーカウルのラインは、不思議な魅力がありますね。個人的には、変な形状のヘッドライトと、独立して取り付けられたシールドがお気に入りです。対してリアカウル周りは、前ほど個性的な形状ではないのですが、トラス構造のシートレールを見せることでデザインを面白く見せる工夫をしています。への字に曲がった太いスイングアームが個性を主張しているので、全体のバランスはとれていると思います。しかし、このデザインって見る人によって好みが凄く分かれると思うのですが、よく採用を決断したと思いますね。外装関係のパーツで共通のモノがないというところに、このモデルにかけるカワサキの意気込みが感じられます。

Motor Box」の記事よると、エンジンは「ER6n」と同じ水冷の並列2気筒エンジンが採用されています。スペックも同じで、649ccの排気量に約70馬力のピークパワーとなっています。サイレンサーも「ER6n」と同じ砲弾型でエンジン下にマウントされています。もちろんユーロ3の排気ガス基準に対応するため、触媒入りとなっています。

足まわりは、デュアルパーパスモデルということで、オンロードモデルよりもストロークが伸ばされたサスペンションを採用しているようです。ただ、リアサスペンションは、マウント位置の関係でストロークを伸ばすのに限界があるようで、それが、アルミ製のへの字に曲がった太いスイングアームの採用されている理由のようです。ブレーキ関係は、「ER6n」と共通のモノが採用されているようで、花のような形状のブレーキディスクも引き続き採用されています。

価格の方は、まだ発表されていないのですが、「ER6n」が6,000ユーロ(約80万円)で売られているので、それに近い価格であるだろうとは予想できます。価格の安さと相まって、「ER6」系ではこの「Versys」が一番売れそうな気がします。特にヨーロッパで人気が出そうですね。

About this entry

このページは、naganagaが2006年7月29日 00:55に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「Triumphの「Bonneville」は、排気量が拡大されるようです。」です。

次のブログ記事は「「ウェブ進化論」で、これからのWebの流れを知る。」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。