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Political and Economy

やっぱり、「テポドン2号」の燃料注入はフリ?!

やっぱり、北朝鮮の弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備は、アメリカとの2国間協議を行いたい北朝鮮が仕掛けた脅しだったようですね。北朝鮮の韓成烈国連次席大使が、「米国がミサイル発射の動きを憂慮するのなら、米朝交渉を通じ問題解決を図るべき」と言ったそうで、思ってたとおり、「食い物くれ」、「金くれ」でした。やっぱり、アメリカが行っている金融制裁は相当効いているみたいですな。恐怖で音を上げるのを待っているつもりが、日米両政府で対応策を練るだけで、北朝鮮には何も言ってこないので、とうとうシビレを切らして真意を漏らしてしまいました。こういうのって持久戦なんだから、早々音を上げちゃったら意味無いと思うけどなぁ。というわけで、今のところ燃料注入はフリの可能性の方が高くなった訳で、当面の危機は回避されたと言えますね。楽観視は出来ないけど…。

しかし、アメリカのボルトン国連大使は、この北朝鮮の悲鳴ともとれる呼び掛けに応じることを拒否。「大陸間弾道ミサイルを発射するという脅しによって正常な対話を行うことはできない。それは対話を生み出す方法ではない」とキッパリ。さらに「挑発行動を受け入れれば、再発を促すことになる。米政府はもちろん、そういうことはしない」と、まるで子供諭すかのような言い回しをされてしまいしたね。今まで、アメリカの態度を冷静に分析しなくても、アメリカがこう言うだろうと分かると思うんだけど、北朝鮮は、そこがやっぱりズレてるんでしょうね。

ついでに、水面下で日米両政府が国連安全保障理事会での非難決議採択に向けて協議を開始したそうで、北朝鮮の発言って、単に火に油を注いだだけのような効果しか生み出さなかったようです。

こうなると、態度を軟化させて、6カ国協議にでも何でも出ますし、交渉で無理難題もふっかけませんと、アメリカに許しを請わなければいけないところまで来ちゃった気がするのですが、身なりは貧しくとも、プライドだけは天よりも高い北朝鮮ですからね、その可能性は低いでしょう。仮に金正日が態度を軟化するように政府に指示すれば、彼の権威が失墜する(クーデターもアリ?)事にもなりかねず、もの凄く難しい舵取りを迫られていることでしょう。頼みの韓国も、現在ワールドカップモードの為、「あれは、人工衛星ですヨ。」と、日和見的な発言で、日心ここにあらずみたいだし、何かというと北朝鮮を擁護する韓国をアメリカは信頼していないのか、日本海に展開しているイージス艦の数、場所を教えるのを拒否してたりもしてますので、情報も入ってこない。これじゃ、全くアテに出来ない状態ですヨ。

何はともあれ、経済制裁は効いてますって北朝鮮自身が言ってきた訳ですから、ここいらで、日本政府も拉致被害者返さないと遠慮せずに経済制裁するぞって言ってみると良いかもしれませんね。北朝鮮の日本向けミサイルの本数が増えるだけかもしれないし、お門違いの韓国も火病(ファビョン)り出すかもしれないですけど…。

しかし、あんまり追い詰めすぎると、北朝鮮は、火病(ファビョン)って、ミサイルの発射スイッチをポチっとなと押すぐらいしか選択肢がなくなちゃうから、やり過ぎは禁物だと思いますけど、しかし、この問題の落としどころってどこなんだろう。行くところまで行ってみないと見えてこないんでしょうか。それと、7月は、韓国と日本で、領土関係のゴタゴタが再燃しそうだし、状況によっては、北朝鮮も巻き込んでグチャグチャになりそうな気配がしてます。

最悪の結果って事にならなければいいんだけど…。

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このページは、naganagaが2006年6月22日 21:46に書いたブログ記事です。

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