｢スラッシュドット　ジャパン｣の｢世間はまだまだテーブル・レイアウトが主流?｣エントリーを読んで、ちょっと衝撃的な内容に驚いてます。日経平均銘柄225社のサイトのうち、テーブルのみでデザインされているのは、155社(68.9%)にもなるそうです。雑誌とかがこぞってCSSの技術情報を掲載しているので、テーブルのみでデザインをしているサイトっていうのは、大夫数が減っているだろうと思っていたのですが、思い違いをしていたようですね。確かに、仕事関係で参考にしようと、クライアントと同業の企業サイトを見たりすることが多いのですが、XHTML+CSSで組まれているサイトっていうのにお目にかかったことがないような気がします。たまに、HTML4.01(テーブル)+CSSの混在(ハイブリッド)サイトを見かけることがありますが、文字の色つけとかといった、ツールアプリが吐き出すCSSそのままっていう感じです。

• ｢100% pure CSS｣なのは28社(12.4%)
  -->この内｢XHTML+CSS｣なのは15社(6.6%)
• ｢CSS/テーブル混在（ハイブリッド）｣なのは32社(14.2%)
• ｢テーブルのみ｣なのは155社(68.9%)
• 非CSSのうち｢100% pure Flash｣なのは10社(4.4%)

引用先 スラッシュドット ジャパン

最近、｢Movable Type｣や、｢XOOPS｣とかでシステムを絡ませてサイトを構築することが多くなっているので、サーバに負担をかけずに、システムを動かそうと思うと、XHTML+CSSで容量を軽く作らないといけないので、blogサイトも乱立している現在、この技術を取得しているプロのデザイナーって多いんだろうと思って、乗り遅れちゃいけないとばかりに、頑張って憶えたのですが、なんか拍子抜けっていったところです。意外と、システムでサイトをコントロールして情報発信を積極的にっていう企業が少ないって事なのでしょうか。

テーブルでデザインしたモノも、CSSでデザインしたモノも、見た目は一緒ですかね。素人目には全く区別が付かないので、クライアントの方もさほど重用視していないといった感じなんですかね。うちの会社のクライアントの場合、理解してる所は皆無です。そんな状況なんで、デザイナーもXHTML+CSSに積極的に移行しようとする切っ掛けが失われているって事ナンじゃないですかね。自分の場合、特に指定が無い場合は、勝手にXHTML+CSSで作ってます。今の所、コレといってクレームは来てないですし、逆に｢Google｣の検索順位が上がって感謝される事の方が多いです。

自分の場合、このブログサイトがきっかけでXHTML+CSSによるページデザインのやり方を習得し始めて、丸2年ぐらいになるんですが、使いこなせてるかなというレベルまで到達するのに、なんだかんだ言っても1年ぐらいかかってますからね。ブラウザーの表示バグ(主にIE)を出さずに、思い描いたようにデザインを実現できはじめたと感じたのは最近ですし、そう考えると、やっぱり敷居は高いのかなと思いますね。確かに、自分も最初にCSSファイルの中身を見た時は、なんかの呪文かと思ったぐらい複雑に感じましたからね。ただ、CSSによるデザインを実現させるためにした試行錯誤が楽しくて、憶え始めると、あまり苦労したとは思わなかったですね。この仕事を始めてから、HTMLを憶え始めて、テーブルによるデザインが、自由に出来るようになるまで、やっぱり2年ぐらいかかってますから、自分の中では、難易度は変わらないと思ってます。

でね、XHTML+CSSでデザイン出来るようになるとねイロイロと便利なんですヨ。

タグに直接デザイン情報を書き込まないので、CSSファイルの変更だけで、ある程度のデザイン変更が一気に出来る事や、一度作ったCSSファイルを、他のサイトに流用して、少し改変するだけで別のデザインを表現できるっていう事、そして、サイズが小さく作れるので、アップロードが速い事なんですヨ。今まで面倒臭いと思ってたことが、改善されます。それに、システムと親和性が高いのもメリットですね。

しかし、良いことだけではなくて、ブラウザーの表示チェックとか面倒な作業もあるんですけど、毎回最初から作る訳ではないので、表示の成功例がたまってくると、負担は軽減されてくるので気にしなくて問題ないと思います。

だけど、ツールに依存した環境で、デザインしている人は、XHTML+CSSに移行は難しいだろうでしょうけど、アプリも進化してますから、作り手が意図していなくても、徐々にXHTML+CSS度が高くはなっていくでしょう。しかし、プロと名乗るからにはアプリの後追いではなく、先行しようとする気概持ってないといけないかなと、自分では思っているんですけどね。