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ついにMacで「Windows XP」がネイティブ起動に成功しました!!

例のMacで「Windows XP」動かそうコンテスト(Windows XP on an Intel Mac)の話題なんですが、「ニテンイチリュウ」さんちの「WinXP on Intel Mac !!!!!」エリントリーによると、ついにIntelプロセッサ搭載のMac上で、Microsoftの「Windows XP」のネイティブ起動に成功したそうです。一時、Appleによる公式発言で「Intel MacではWindows Vistaは動かない」と言われたので、「Windows Vista」で無理なんだったら、「Windows XP」だと、さらに難しいんじゃないかと言われていたので、これは快挙ですよ。

で、起動を証明するために、narf2006いう名の成功者によって「Flickr」にリンクが貼られているのですが、見事に動いていますね。今度のは捏造ではないそうです。なんか、すっごくワクワクしますヨ。けど、実際動いているのを見ると、「iMac」が単なるデザインのイイPCにしか見えないのはなんか残念。やっぱり「MacOSX」あってのMacなんだっていうのが実感ですね。

$12000の賞金がかかっているので、現状はまだ詳細は伏せられていますが、今のところわかっているのは

・narf2006という人物がOn macのフォーラムにdoneというスレッドを立て、上記Flickrへのリンクをはる

・XPをブートした方法および証拠はコンテスト主催者に送信され、主催者側でテストしたところ少なくともnarf2006の方法は再現可能であることが判明。現在より公正を期すためにテスターを募集中。

・上記フォーラムはアクセスが殺到し、ほぼダウンしているが、別のフォーラムによるとnarf2006(およびそのチーム)はEFIのプラグインとして動作するCSM(BIOS互換モジュール)を作成し、それによりWindows XPをブートさせた模様。

って事は、前のエントリーで書いた、「逆に考えると、「Windows Vista」に必要なレガシーなコードを、EFI起動時に補完してやるプラグラム的な下駄を履かせてやれば起動できるともとれますよね。」という部分。当たっちゃてたと言うことなんですね。「Windows Vista」に対して書いた事なので100%当たってる訳じゃないですが、なんか嬉しいです。

引用文にあるCSMというのは、OSを起動するのに必要なEFIのプラグインとして動作するソフトウェアなんだそうで、EFI shellからインストールするんだそうです。つまり、このBIOSを再現するCSMを手に入れれば、比較的技術に明るい人であれば簡単に「Windows XP」を起動できるそうです。ただ、この比較的技術に明るい人が問題で、自分からすると、最低でも「MacOSX」をAquaを使わず、「コンソール」を使ってコマンドで操作できるぐらいの知識は必要かと思ってます。まぁ、詳細が分かれば、そのうち簡単インストーラーあたり誰かが開発しそうな気がしますけどね。

後はコンテスト主催者の検証作業が終わって、賞金の行方が決まった後、このCSMがどうなるのか気になるところですよね。できれば、フリーで配布して欲しいと思っている人は多いと思いますヨ。ただ、なんか同じアプローチで作られたCSMがコンテストの方に同時期にサブミットされているそうで、こちらのCSMのBOMBIOSはシェアウェアなんだそうです。

けど、やっぱり欲しいのは「MacOSX」と「Windows」を同時起動できる環境ですね。だから、今でもエミュレーターで「Windows」を動かしたい派なんですけど、この技術を応用して、PowerPC版に付属する旧MacOSを動かす「Classic」のようにシームレスで「MacOSX」と「Windows」を同時に使えるモノが登場してくれるのが、一番嬉しいな〜。

--追記--
コンテスト主催者によって、「Windows XP」の起動ができるか検証作業が終了し、正式に賞金は、narf2006さんと、blankaさんに授与されることが決まったそうです。額は最終的に$13,854になった模様です。早速、コンテストのサイト(Windows XP on an Intel Mac)から、「Windows XP」起動まで手順と、起動に必要なCSMブートローダーが公開されています。英語に堪能で、Intelプロセッサ搭載のMacと、「Windows XP Professional SP2/Home Edition」を持っている人は早速チャレンジ!?

「windows XP」を起動するムービー(QuickTime)が公開されていまして、これを見ると見事と言わんばかりに、「windows XP」が、Intelプロセッサ搭載のMacで動いちゃってますよ。しかも、起動時に「MacOSX」と「windows XP」を選べるセレクト画面付。完璧にコンテストの条件をクリアしてますね。しかし、この動画を見ると、写真より更に「iMac」が、他メーカーのAppleデザインパクリPCに見えてしまって仕方がないです。逆に考えると、「Windows XP」のデスクトップ画面が、PCの優れたプロダクトデザインを、いかにぶち壊しているかとも考えられますな。

後は、これによってAppleのハードに移ってきた元PCユーザーの基盤OSを、「windows XP」から「MacOSX」に切り替えさせることができるか、定評あるAppleのソフトウェアデザインの腕の見せ所って所でしょうか。自分ら古いユーザーは、この技術がマイナスに働いて、Appleが単なるハードメーカーにならないことを祈るだけです。

--さらに追記--
「Windows XP」のインストール手順が公開されてますが、敷居が高いのか低いのか微妙な感じが面白いです。何はともあれ、ツールが無いと話しにならないので、ダウンロードページで公開されているアーカイブを手に入れないといけないです。最初に、PCを使ってIntelプロセッサ搭載Mac用のインストールCDを作らないといけない(カーネルにパッチをあてるようで面倒臭さそう)みたいで、Macしか持ってないユーザーは辛いところですね。まぁ、友人のマシン借りて作っちゃえば解決しますけど…。後、Mac側でもHDをHFS+とFATと別の形式でフォーマットとしたパーティションを作成しないといけないので、今まで使ってたファイルとかは別のマシンか、外付けHDに待避しておかなければいけません。なので、「MacOSX」も必然的に再インストールです。まぁ、面倒な部分と言えばこのぐらいで、後はマシンにおまかせで2、30分で作業は終わるそうです。(そんな時間で「Windows XP」がインストールできるぐらいIntelプロセッサ搭載Macって速いのか…)

次は、「Windows Vista」が動くかなんだけど、このツールで起動できるか興味がありますね。どっかにベータ版使って、チャレンジしている人居ないかな。

ということでこれで、動くようなんですけど、今後が問題。「Windows XP」は動いてるけど、Microsoftが推奨しているハード仕様は満たしていない(Macだから当たり前)ので、いろいろと不具合が多そうですね。周辺ハードを動かすためのドライバー関係もどの程度使えるのかも問題ですし、今後提供されるのか分からない訳ですから、現時点では、どうしてもAppleのハードで「Windows XP」を動かしたい人以外は触らない方が無難でしょう。OSのアップデートかけたら調子が悪くなる事で有名なぐらいですから、どんな不可解なエラーが起こっても不思議じゃないですヨ。「Windows XP」だけ使いたいんだったら、安く買えるハードは掃いて捨てるほどあるんですから。

やっぱり、自分はエミュレーターでいいや。

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このページは、naganagaが2006年3月16日 18:31に書いたブログ記事です。

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