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エリートな皆様の低脳祭りは、ついに政府へ。

ついに、官公庁の職員による公文書などの情報漏えい事件ブームも最高潮に達しましたヨ。政府から「Winny」という言葉を聞くとは思っても見ませんでした。アンダーグラウンドから発生した「Winny」というP2Pソフトも、大変メジャーな存在になったものです。個人的には、この安部官房長官の発表で「Winny」に改めて興味持った人(初心者及び無理解使用者)が多く、この分だと、作者逮捕で減少傾向だったトラフィック量も回復傾向になるんじゃないかと思ってます。

安部官房長官が国民に異例の呼びかけ--「パソコンでWinnyを使わない」

「情報漏えいを防ぐ最も確実な対策は、パソコンでWinnyを使わないこと」--。「Winny」を介した情報流出事件が頻発する中で、安部晋三内閣官房長官が3月15日の記者会見でWinny使用について、国民に注意を呼びかけている。政府高官がこうした発言をするのは異例の事態だ。

引用先:CNET Japan:ニュース

沈静化どころか、火に油を注いじゃったって感じがするのですが、気のせいでしょうか。国家権力の「Winny」に対する姿勢に関して思うことは前回のエントリーで書いたので、今回はこれと言って書くことはないのですが、今回の安部官房長官の発表でエリートな皆様の低脳祭りは、ここに極まれりといったところでしょうかね。「仕事用のPCに、業務に必要のないソフトをインストールしない」とか、「仕事の資料を仕事場外に持ち出さない」ぐらいの事は言って欲しかったですヨ。

で、さらに思った事、ちょっと追記という感じで書きます。

上記でも書きましたけど、この「Winny」ってP2Pソフトは、良くも悪くも注目を集めることで有名な、巨大掲示板「2ちゃんねる」から発生したアンダーグラウンドなソフトです。法的にグレーな部分が多いというのもありますし、インストールから起動までの手順はかなり面倒で、使う段階でも安全に運用するための高い専門知識を必要とするコンピュータ通向けのソフトなんですヨね。本来、メリットもリスクも引き受けられる人(アプリソフト導入と知識吸収に金をかける意志がある人)しか使ってはいけないっていう代物で、初心者及び無理解使用者はお断りだった筈なんですが、無責任で拝金主義的な一部雑誌メディアの煽りでこうなっちゃったんでしょう。

そういう雑誌メディアのお陰で、タダという言葉に踊らされ、この「Winny」というソフトの危険性を知らない初心者及び無理解使用者に、「Winny」のインストールしてくれと言われた、通の人も多いんじゃないかと思いますし、逆に積極的にインストールしましたっていう人も多そうです。後者は別にしても、前者に限って言えば、「Winny」というソフトの存在知らなければ、自分の無防備なPCにはインストールしようとは思わなかったと言えますよね。しかし、本屋のPCコーナーには、著作権法違反ほう助的なアンダーグラウンドソフトを紹介している雑誌が目に付きますから、知識も興味も無い人でも、その煽られた見出しを見せられていれば、知らず知らずのうちにその存在を知ちゃうし、雑誌を買っちゃうわけですよ。こんな情報は、ネットのアンダーグラウンドだけで流通していればイイんです。だから、自分は「Winny」というソフト広く世間に知らしめた一部雑誌メディアの責任が一番大きいと思うんですね。掘り起こしちゃいけないモノを掘り起こし広く浸透させた罪は大きいですヨ。

しかし、国家権力は、なぜ、これら一部の雑誌メディアを著作権法違反ほう助で摘発しないのでしょうか。作者が著作権法違反ほう助で逮捕された後も、雨後の竹の子ごとく出版され続けている、これら雑誌が野放しになっている事が情報漏えい問題を深刻度を増加させてるとしか思えないんですけどね。やっばり、第4の権力は怖いですか。

ただ、この公文書などの情報漏えい事件ブームは思わぬ方向に発展しそうで、「スラッシュドットジャパン」の「Nシステムで収集した情報がWinnyで流出」経由の話題なんですが、国道とかに設置されている自動車ナンバー自動読み取りシステム(通称:Nシステム)で収集したと思われるデータが愛媛県警の捜査資料流出に伴って「Winny」で流出していたそうなんです。公的にはNシステムのデータは「アクセスする者を制限し、一定期間保存した後に消去される」とされている筈なんだそうなんですが、これが、なぜ捜査員の私的なPCに保存されていたのでしょうか。これだと警察官であればみんなNシステムの情報を閲覧できるシステムって事になりますよね。このNシステムで得られた情報を何か別のことに流用していたんじゃないかという疑念が生まれていますヨ。何かと流用が大好きな愛媛県警さんなんですが、言ってる事とやってる事が違うというのが白日の下にさらされると、あまり信用したくない気分になってしまいますヨ。正直、流出云々も問題も大きいですが、コッチの方がもっと重大な問題じゃないですかね。マスゴミの皆様には、こちらで大いに騒いで欲しいものです。

社会的正義とは関係なく、自分達のヤバイ情報が漏れることが分かってたから、「Winny」の作者を逮捕したんだと思いたくなりましたね。確か、この逮捕も「Winny」のウイルスによって警察の資料の流出が発覚してからっていう説もあるみたいだし...。できれば、事態は彼らの思惑とは、正反対の方向に転がってくれるように願っております。

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このページは、naganagaが2006年3月16日 14:59に書いたブログ記事です。

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