Computer
やっぱり、他社製のマシンで「Mac OS X」は動かしたらダメみたいです。
遂に来ましたって感じで、2月15日に「OSx86 Project」というグループが「Mac OS X」(10.4.4)を、Apple製以外の同じIntel製のプロセッサをPC/AT互換機でも動作させるパッチが公開したって話を書こうと思ったら、Appleの抗議により同グループのサイトに掲載されていたパッチと情報の公開が停止されたみたいです。マニアの間では、この手のパッチが出たら、あの会社のあのマシンに「Mac OS X」を入れて使うとイイかもしれないという野望がよく語られていたんですが、それはAppleによって見事に潰されちゃいました。
アップル、強権発動か--「OSx86 Project」などの掲示板が閉鎖に
Apple Computerが「Digital Millenium Copyright Act」を行使し、IntelやAdvanced Micro Devices(AMD)のプロセッサ上でMac OS Xを動かすための情報が広まるのを阻止したようだ。
引用先 CNET Japan:ニュース
それにしても、パッチの出現は早かったですね。1ヶ月という短さでした。これでApple製のハード以外では動かないようにするためにハード的な細工は施されていないことが分かったのですが、法的に押さえ込むというやり方までは予想できませんでした。Appleにとっては想定の範囲内だったようで、事前にこういう事が起こったらこうするといった具合にシミュレーションしてたかのように感じられる素早さですね。
Intelプロセッサ搭載の「Mac」が発売になった時に、Appleは、自社ハードウェア以外でMac OS Xを動かすことは認めないって言ってたから、有言実行ってヤツですね。
でも、「OSx86 Project」に載っていた情報を使って、手練れのハッカー達によってアンダーグラウンドでパッチの開発は続くんだろうけど、それに対してもAppleは今のような姿勢を取れるのかが今後の見所ですね。
で、なんでAppleがここまで、このパッチの出現を危惧するのかって考えると、将来Appleの柱であるハードウェア事業がうまくいかなくなって、OSのライセンスで食っていこうと決意した時、こんなパッチが大っぴらに存在してたら、市場はコピー版だらけでOS買ってくれないからだと思いますね。今の内に手を打っとこうという事だと思いますヨ。個人的には、最終的にAppleが、NeXTと同じ戦略をとるって事は考えたくないけど、今回の件から、Appleの上層部そういう事を考えてるって事がプンプン匂ってくる気がします。