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遂にIntelプロセッサを登載したMac登場!!

毎年恒例の「Macworld Conference & Expo/San Francisco 2006」が始まりました。当初の予定より6ヶ月も早くIntelプロセッサ登載のMacが発表されましたね。大夫前にある筋から(噂ではないよ)Appleは1月にIntelMacが発表するようだと事前に情報を得ていたので楽しみにしていたんですよね。まぁ、発表といっても1モデルだけかと思っていたら、2モデルも投入のようで良い意味で期待を裏切られましたヨ。「MacBook Pro」と「iMac」なんですが、率直に言うと前モデルと同じデザインです。あえて、Intelプロセッサへの移行をアピールしない戦略ですかね。まぁ、マニア以外のユーザーには、何処のチップがのっているかなんてあんまり気にしないのでコレでいいって事なのかな。ということは、これら2モデルに続くモデルも、恐らくデザインの変更は無さそうですね。

今年のモデルはIntelプロセッサ対応のマザーボードを生産ラインに乗せるだけで手一杯ってなんで、筐体デザインを変えれるほどの余裕がないじゃないかな。2007年のモデルで大幅に刷新してくるのではないかと予想してるのですが、もしかしたらマニアとプロ向けの「PowerMac G5」は、変わるような気がしてますけどね。可能性は低いと思いますが…。

「MacBook Pro」は、Intel Core Duoプロセッサを登載して、従来の4倍のスピードで動作する(Apple得意の眉唾宣伝)んだそうです。まぁ、G4からのアップデートですからね、今回はそのぐらいいってるかも知れません。機能面では、画面上部にiSightカメラが内蔵され、Apple Remoteに対応、電源端子が「MagSafeコネクタ」という強い力がかかると簡単に外れる新しい仕様になりました。ポート類は、FireWire 800ポートと、PCMCIAスロットが廃止され、ExpressCard/34スロットが新たに採用されています。プロ向けの「MacBook Pro」でFireWire 800ポートが廃止されたということは、このままフェードアウトですかね。裏で実はUSB3.0をIntelと一緒に作ってたりするんじゃないかと勘ぐってイイですか? まぁ、「PowerBookG4」はスペック的に古くなっていたので、早く出したかったって事かな。

で、新しい「iMac」の方は、Intel Core Duoプロセッサを登載して、従来の2倍のスピードで動作する事以外は、前モデルと全く一緒。さらに、最大搭載メモリの容量が2.5GBから2.0GBと少なくなって、微妙に改悪。ちょっと拍子抜けな内容なんですよね、「MacBook Pro」に比べ、とりあえず感は強いです。

まぁ、今回の新モデルにグッと来なかった人のために、従来のモデルも併売するようです。互換性に問題残しているのでしょうか。人柱用マシンと取れなくもないですね。

気になるのは、このIntelプロセッサ登載のMacで、「Windows」がデュアルブート動くかって事。実は、このモデルがバカ売れするかしないかはここがキモだと思うんですよね。動くんだったら即買っちゃいそうな人多いんじゃないかな。特に自分みたいなWebデザインやってる人間はマシンの台数が減らせるので気になっていると思います。ただ、以前のAppleのコメントから察するに仮に動いても、大々的に動きますとは言いそうにないと思いますけどね。ユーザーが四苦八苦して現行の「Windows XP」を動かした頃に、MicrosoftがIntelMacで苦もなく動作する「Windows Vista MacEdition」なんて発売したなんてオチがあると個人的には面白いんだけど…。後、仮にネイティブで動かなかったとしても、エミュ環境の「VirtualPC」上で動作する「Windows」は、プロセッサがIntelに変わるので、Windows版「VirtualPC」と同じぐらいの動作スピードで動くでしょうね。サブOSとしての扱いであれば、コレで十分。精神衛生上、コッチの方が堅実な運用のような気がする…。

問題は、Intelプロセッサ用の「MacOS X」がPC/AT互換機で動くかどうかいうこと、ハード的に細工されていなければ2ヶ月ぐらいでhackされてしまうんじゃないですかね。ハード的な細工がされてても半年ぐらいしか保たないんじゃないかな。そういうのが趣味な人は世界中に大勢いますからね。まっ、それだけ「MacOS X」に情熱を注いでくれたらの話しですけどね。自分の場合は、動いてもアップデートとか安定性とか面で不安で面倒なんで、hack版「MacOS X」を手に入れて、PC/AT互換機で動かしてメインマシンにするって事はしないと思います。

というわけで、今年のAppleの動きからすると、技術的興味があるか、コレといって急ぎの理由が無いのであれば、Intelプロセッサ登載のMacは、しばらく様子を見たほうがよろしいかと思います。今回の発表を見て、自分の場合は、マシンの刷新は来年かななんて思っております。

--追記--
Intelプロセッサ登載のMacで、「Windows」がデュアルブートできるかっていう件なんですが、Appleによると、「Windows XP」は、動かないそうですヨ。OSの起動に今までのBIOSではなく、Intelが提唱する新規格のEFI(extensible firmware interface)を採用しているからなんだそうです。現行の「Windows XP」は、EFIに対応していないのでパッケを買ってきても起動できないそうです。まぁ、どこぞの猛者がEFIを回避する方法や、自作BIOSを作成などという荒技を駆使して「Windows XP」を起動させることに挑戦するしょうけどね。ただ、次期Windowsの「Windows Vista」はEFI起動に対応するので、恐らく動くのではないかと言うことです。Microsoftに対応させる気があればですけど…。なんか、Microsoftの話しだとIntelMac対応の「VirtualPC」も、大夫先になるようだし、当面はRosetta+「VirtualPC」でWindowsを動かすことになるようです。(なんかスッゲー遅そう)みたいです。しかも、悪いことに現行の「VirtualPC」はRosetta上では動かないそうで、現時点でIntelプロセッサ登載のMacで、「Windows」を動かす方法はないということになりますね。EFI回避が先か、「VirtualPC」が先か。面白くなって参りました。ただ、コレで買おうとしていた人の多数が萎えってなる事でしょうね〜。

コメント [3]

 こんにちは。今年も時々勝手にお邪魔させて頂きます。

>気になるのは、このIntelプロセッサ登載のMacで、「Windows」がデュアルブート動くかって事。実は、このモデルがバカ売れするかしないかはここがキモだと思うんですよね。

 うーん、これですよねえ、確かに。ハードで儲けて本業の復活を狙っているんでしょうか。

>IntelMacで苦もなく動作する「Windows Vista MacEdition」なんて発売

 これは出ると面白いですね、いや出そうな気が。。。上と同じでMacのハードにこだわりのある人向けで。

>Intelプロセッサ用の「MacOS X」がPC/AT互換機で動くかどうかいうこと

 うーん、これも確かに。。。Linuxのように、OSXでも動いて欲しい気が。。。気になります。
 
*因みに自分の読んだ記事によると、今後PowerPCを全てIntelプロセッサに置き変えていくそうですよ。

 大変勉強になりました。有難うございます。

ブートローダーはBIOS、Open Firmwareではなく
EFI(Extensible Firmware Interface)との事。
Electronic Fuel Injectionじゃないよw
これに対応するOSはWindows Vistaからとの事。
あと、Intel CPUのPower MacってもしかしてMac Power Proになるのかな?
今年中に全モデル登場すると発表したので波乱の1年?
ちなみにClassic環境はやはり削除された様子。

>JAWS49さん
Intelプロセッサ用の「MacOS X」がPC/AT互換機で動くかという件なんですが、動いてもコレ多分ハードウェアは限定されると思いますよ。あくまでApple製のマシンで動くことしか考えてないですからね。自作PCなどはヤバイかも。

>Niiさん
Classic環境は削除ですか、Intel化でついにレガシー環境を切り離しましたね。問題はいつPowerPC版でClassic環境は削除が行われるかですね。10.5あたりかな。

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このページは、naganagaが2006年1月11日 18:35に書いたブログ記事です。

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