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古くて新しい魅力が満載「惑星大怪獣ネガドン」。

惑星大怪獣ネガドン

やっと、「惑星大怪獣ネガドン」のDVDを購入して観賞いたしました。う〜ん、最初の予告編の衝撃はそのままに、熱い本編が20分と短い時間に駆け抜けていきましたヨ。話は、往年の怪獣映画そのままで、凶暴な宇宙怪獣が地球に現れ、防衛軍が応戦、こんな事もあろうかと開発していた秘密兵器が登場して、宇宙怪獣を退治してオワリっていう内容です。20分という尺もあってか変な伏線無しのストレート勝負です。しかし、コレが心地いいんですよ何故か。お陰で、一気に3回も見直してしまいましたヨ。(それでも、90分以内と短い映画ぐらいの時間ですけどね)

しかし、全くドラマがないのかというと、それは逆で、セリフに頼らなくてもいいモノは画面だけで説明されているので、注意深く見ていると、かなり深く物語りを堪能できます。最初観た時、愛娘を事故で亡くした主人公の博士の変貌ぶりが唐突なように思えたのですが、そういう見方をしてみると、かなり、高度な作劇がされているのが、すごいと唸るしか無かったですね。最初の掴みから一転、物静かに話が進行する前半と、怒濤の戦闘シーンばかりの後半と、まぁ、怪獣映画をよく分かってらっしゃるなと、関心しまてした。そんなに濃い話なのかと思っている方もおられると思うので「惑星大怪獣ネガドン」がどういう感じの映画なのかと分かり易く書くと、2時間ぐらい尺のある映画の良くできたダイジェスト版って思って貰えると、理解しやすいと思います。

画面の雰囲気は、古めかしい雰囲気が満点で、ご丁寧に色が褪せていて、傷まで入っている懲りよう。登場するメカや怪獣の模型っぽさが良かったですヨ。惜しむらくは、動きがCGっぽい箇所が多かったことですかね。釣りで動かす操演っぽい感じが出てたら100点満点でした。後、怪獣映画につきものの群衆が逃げまどうシーンが無かったのも残念かな。ただ、これは一人で製作している以上、ナカナカ難しい注文なので、目を瞑ります。しかし、全体的には満足できるレベルであった事は間違いないです。ただし、CG俳優は辛かった(コレはリアル系CGムービー全体の課題なので観なかったことにするのが普通)

でもやっぱり、20分は短いですね。「惑星大怪獣ネガドン」2時間ぐらいで観たいなと思いますヨ。内容的にも保ちそうと感じるんですけどね。お金の余っている金持ちの皆様、大手映画会社の皆様、どうにかならんもんですかね〜。まぁ、「惑星大怪獣ネガドン」じゃなくてもいいので、近い将来、監督の粟津順氏が撮った短くない怪獣映画が観られるといいなと思いますヨ。

photo
惑星大怪獣ネガドン
粟津順 特撮(映像)
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おすすめ平均 star
star今一歩盛り上がらない......
star粟津フィルターが・・・
star昭和百年が生々しい
star良く出来てはいるけど・・・
star純粋に面白い

by G-Tools , 2006/09/02

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このページは、naganagaが2005年12月26日 19:19に書いたブログ記事です。

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