Motorcycle
Terra Modenaの「198」って市販車のふりした市販レーサーでしょ。
イタリアの新興メーカーのTerra Modenaは、設立以来ずっとモタードレーサーばかり作り続けていたのですが、ついに市販車の販売を始めます。「198」というシンプルな名前が付いたモデルなんですが、保安部品関係って、とりあえず付けてますと言わんばかりにワンタッチで取り外せそうな感じで、一応は公道を走れますって仕様みたいですね。市販レーサーって言った方が正解かも。
外観は、モタード車の基本から外れていないので、極めてオーソドックスっぼいのですが、通常シュラウド付近に配置されるラジエターが、通常のON車と同じ位置にあり、しかも巨大なのがついているので、シュラウドが小さく、赤いシリンダーのエンジンが主張していて、他とは違った独特の雰囲気を持っています。それに輪をかけてレーシーな雰囲気を付け加えているのが、カーボン地が眩しいカウル、フェンダー類ですね。しかし、各パーツのデザインは悪くないのに、なぜか全体のバランスが悪く感じるのは自分だけでしょうか。特に、GHEZZI-BRIANっぽいヘッドライトは、取って付けた感があってあんまり格好良くなく、よりバランスの悪さを強調しているように見えます。まぁ、無骨っていわれれば納得できない訳ではないけど、成功しているかは微妙だな。
「Motor Box」の記事によると、450ccの水冷単気筒エンジンは、4つあるバルブにチタニウムが使われ、フェラーリのF1技術が投入された新しい機構が採用されているらしいです。(訳文の意味が掴めず曖昧な表現ですみません)赤いシリンダーは、フェラーリの技術入りっていうのを示すために塗装しているらしいです。パワー等の細かいスペックは公開されてませんが、期待できる性能は発揮されているのではないかと思います。(ただ、耐久性が心配)
後、タンクはアルミ製で、8.5リットルの容量を持っているそうです。
市販レーサー一歩手前のモデルらしく足まわりは豪華の一言。前後のサスペンションはOhlins製で、雰囲気的に量産品じゃ無さそうですね。ブレーキキャリパーはbrembo製のモノがラジアルマウントされます。ホイールは、Marchesiniのアルミニウムの鍛造ホイールとなります。コストかけてますって言わんばかりですね。
エンジンの生産能力の関係もあって、2006年の生産数は100台ぐらいだそうです。限定車と考えて間違いないかな。価格は16,000ユーロ(約246万円程)だそうです。装備を考えたら安いとは思うけど、使い倒すイメージの強いモタード車としてはかなりの高額であることに間違いない。
まぁ、かな〜り特殊なモデルなのと、日本代理店がないので、国内に入ってくるかは微妙。市販レーサーっぽいので下手に手を出すと大変かもしれませんね。レースに出るためにホモロゲーションを取らなくちゃいけないので市販したっていうモデルだろうから、個人的には、レースとかやってて、エンジンのオーバーホールと、精密組立ぐらいできるいじれる人しか買っちゃいけないのではと思いますよ。維持する為のコストはえらい高いということです。
--追記--
国内の代理店は、GreaseMonkeyに決まったようです。予価ですが、20,000ユーロ(約280万円程)に値上がってますね。発売までには現地価格まで修正されるかな。輸入量は9台程らしいのですが、価格を考えると妥当な数字ではないかと思います。個人的には、いくら高クオリティーだとしても、450ccのモーターサイクルに200万以上かける気にならないですね。そうじゃない人が多ければ、すぐ完売するだろうけど、実際どうなんだろ。
コメント [2]
http://www.greasemonkey.co.jp/
で取り扱うみたいですよ。
>右京村正さん
Terra Modenaは、日本ではGreaseMonkeyさんで扱うんですね〜。なんか、「198」の値段が20,000ユーロ(約280万円程)に値上がってますよ。9台入ってくるみたいですが、この価格だと、コレでも多いぐらいじゃないかな。