Motorcycle
復帰第1弾の「Tre-K」は派手なんだけど、存在は地味目。
財政危機というイタリアの会社特有の病気から復活した病み上がりのBenelliは、デュアルパーバスのジャンルに新モデル「Tre-K」を送り込んできました。(これ車名は何と読むのかな「トレック」、「トリック」?)先日、既にデザイン画が発表されていたので、特別衝撃的でも何でもないんですが、ここ最近のモタードブームに便乗しないぞといわんばかりに背を向けての肩すかしの1台ですね。並列3気筒エンジンのモタード車っていうのも見てみたい気がしますが、あからさまに不向きな形式ですからね。Ducatiと同じ事はしないと思いますヨ。
デザインの基本は、「TNT 1130」に合わせているように見えるのは、Benelli独特のフレームとエンジン、そしてヘッドライトが同じモノが使われているためだと思いますが、それ以外は「Tre-K」の為にデザインされたモノになっています。ゴツゴツとした無骨さがBenelliらしい派手目の個性を主張しているのですが、ちゃんとデュアルパーバスモデルとして成立しているところがスゴイです。実用一点張りで堅実な所を狙ってないように感じられるのが挑戦的ですね。バックミラーにビルドインされたウインカーは今の流行なんですが、この「Tre-K」に装着されているモノは処理がうまいですね。このバックミラーだけ、他メーカーのモデル向け売ったら、結構ヒットしそうなぐらいですヨ。相変わらず、Benelliのデザインはレベル高いなぁ。
「Motor Box」の記事によると、エンジンのスペックは、「TNT 1130」とモノと同じ、92馬力のピークパワーと、6250回転で115Nmとなっています。この手のモデルで、闇雲にパワーアップっていうのも違うと思うので、これでよろしいのではないでしょうか。ただ、発売までイロイロと変わるみたいなことも示唆しているんですが、実際、どんなることやら。
なんか、モデル自体は派手なんですけど、復帰第1弾のジャンルとしては、やっぱり地味ですね。「Tre-K」自体は悪くはないんですけど、どうしても実用車に振れちゃっているのでインパクトが薄いなぁ。やっぱハイパースポーツ系でなんか欲しかったところですね。まぁ、つぶれない程度に頑張れBenelli。