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この「どろろ DORORO」って既に失敗臭が漂っていませんか?
アニメ! アニメ! ニュースさん経由の話題なんですが、なんか、故手塚治虫の漫画「どろろ」が映画化されるようですね。題名は「どろろ DORORO」だそうです。監督は塩田明彦氏で、主役の百鬼丸とどろろに、妻夫木聡と柴咲コウがキャスティングされたようです。制作費は20億円以上だそうで、かなりの大作になる模様です。ニュージーランドで撮影するっていうから、かなり気合いが入っている(邦画の場合空回り多)みたいですよ。まぁ、報道機関に情報が公開されている時点で、もう1/3から半分近く進んでいる状態と考えて、平成19年に公開予定ってことは、CGバリバリの特撮巨編になると思ってていいんですよね。(棒読みでお願いします。)
しかし、少年(本当は少女)であるどろろを、柴咲コウが演ずるって事と、ニュージーランドで撮影っていう事で、『原作を大胆に脚色』っていう禁断のフレーズが頭をよぎりますね。しかも、サンスポの記事によると、「男女間の微妙な心情を表現し」ということは、あの「どろろ」世界で、テレビドラマばりの恋愛ドラマが展開される訳ですか。なんかこの時点で、既に今まで邦画失敗の轍を踏んでいる気がしますヨ。記事にはファンタジー巨編なんて言葉(だから撮影地がニュージーランドって事?)が出てるから、時代劇ではなくて和製RPGような世界観になっているのかも、だとすれば、恋愛要素が組み込まれても違和感が無くなるかもしれませんが、そこまでやっちゃったら、別に「どろろ」じゃなくてかまわない訳で、原作は単なる営業用の提灯って事になるね。
そういえば、同じよう巨費を投じて制作された「SHINOBI」って映画がありましたが、娯楽作品だった原作「甲賀忍法帖」の恋愛ドラマ部分だけを強調し過ぎた宣伝のお陰で、興行的には大失敗し、ファンドは元本割れしてる(未確認)みたいですよ。自分は、未見なのですが、批評を読む限りでは、内容自体は悪くはない映画らしいので残念すぎる結果(これだったら漫画(アニメ)の「バジリスク 甲賀忍法帖」の映画化で押してオタクメインいけば良かったのではという話もチラホラ)になっているのだそうです。これと同じ臭いが「どろろ DORORO」にも漂っているので、公開前に宣伝のターゲットを見誤らないようにしていただきたいものです。これだけ、趣向が細分化されている時代ですからね。幅広い年代、性別に来てもらうって考え方は古いと思いますよ。ただ、「どろろ」が原作っていうだけで、既にそこに陥ってると思いますけどね。やっぱり、この作品も「邦画の負のスパイラル」に捕らわれているのかな。
コメント [2]
こんにちは。TBどうもです。そう、Naga BLOGさんも読んでて、TB打とうと思ってたんでした。(^-^;)
ぜ〜ったい失敗しますよね、やっぱり。(笑)20億あるなら他の人に金やって作らせてあげて欲しいと思う今日この頃。商業主義にしか走れない日本映画界は嫌いです。
#まぁハリウッドも変わらないけど
>eiさん
恐らく、金掛けたからんだから絶対成功させろっていうプレッシャーがこういう作品を生んでいくんでしょうね。だから、いつまで経っても低予算映画からしか名作が生み出せない構造から脱却できないんですよね。ある意味「ステルス」ようなバカ映画に巨費を投じて製作するぐらい気持ちの余裕が邦画には必要かと思います。