Motorcycle
最強バージョンの「Monster S4RS」が発表されたのはいいけれど。
今から13年前の92年のミラノショー発表されたDucatiの「Monster」シリーズは、マイナーチェンジを繰り返しながら、殆どデザインを変えず生産され続けてきました。ここのところのストリートファイター系の隆盛を受けて、最初は空冷L型2気筒エンジンから始まった同シリーズも、この「Monster S4RS」で、「999」ゆずりの強靱なエンジンと足まわり得て、最強バージョン(05年時点)の登場となりました。
デザインは、お馴染みの「Monster」です。語り尽くされている感があるので、何も書くことはないのですが、ただ、今回ばかりは、近いデザインの「HyperMotard」の登場で、流石に古さを感じています。そろそろ、変更する時期に来ているようですね。なのか、「999」と同じY字スポークのホイールが、違和感を感じるんですよね。「SportsClassic」と同じ雰囲気になったと思ってしまったのは、思い過ごしか?
「Motor Box」の記事によると、登載されるエンジンは、テスタストレッタと呼ばれる水冷4バルブL型2気筒エンジンなんですが、「999」のモノと同じで、パワーを130hpと若干下げ、トルクを厚くして乗りやすさ重視に設定を変えているようです。ラジエターは、フルカウルの「999」と違って剥き出しとなるため、新しいタイプのものを採用して冷却を最適化しているそうです。
前後サスペンションは、「999」と同じクオリティの高いモノが装着されたので、インナーチューブはアルマイト加工されて金ピカです。当然、ブレーキキャリパーは、ラジアルマウントのモノになり、320mmのディスクと組み合わせられるので、効きは「999」並になってます。
なんか、ここまでやるのだったら、「Monster」に拘らずに、apriliaの「Tuono1000 R」みたいに、素直に「999」の車体使ってネイキッドバージョンみたいなの作っちゃった方がウケが良かったように思えるんですけどね。まぁ、「Monster」ってドル箱モデルだから、商売的にはこうした方が正解って考えたんだろうな。