BMWの水平対向2気筒エンジン積むRシリーズの他のモデルが、次々とモデルチェンジをしていく中、｢R1100S｣は忘れられたかのように動きがなかったのですが、ついに新しい｢R1200S｣が発表されました。いや〜長かったですねぇ。シビレを切らして｢K1200S｣へ浮気したファンの方も多かったんじゃないかな。｢R1200ST｣が出たとき、こいつがかなりスポーツ寄りに振ってたモデルだったので、車種統合にあって、現行をもって消滅かと思っていたのですが、ちゃんと作ったんですね。

しかし、他の｢Rシリーズ｣は前モデルの面影も残さずデザインを変えたのが多かったのに。この｢R1200S｣のデザインは、絵に描いたようなキープコンセプトで、前から見ると殆ど印象が同じなんですよ。エッジが立ってたり、ウインカーがバックミラーにビルトインしたりと、全体的に大きさも少し小さくなって変わってはいるんですけどね。別意味でコレはコレでスゴイ。一番変わったのはリア周りで、サイレンサーが、Ducatiの｢999｣を意識したのか、ボックス型になっているんですよね。しかし、微妙なのはリアカウルの形状で、個人的には、かっこいいとは思えないですヨ。シート下の処理が中途半端な感じがするのですが...。実車見たら印象が変わるかもしれませんが写真で見る限り、コレだったら、思い切って変えた方が良かったんじゃないかな。｢R1100S｣の方がデザインのデキは良い様な気かします。｢F800S｣の方が売れそう。

唯一お気に入りは、エキパイの触媒が入っている部分がチャンバーみたいにふくらんでいる事ぐらいかな。後、テールランプが18個のLEDで発行されるタイプに変更されたようです。球切れの心配なし。

｢Motor Box｣の記事によると、8250回転で122psを発生させるエンジンへと大幅に進化しシリーズ最強の性能になっています。初めて、ピークパワーの発生回転数が8000回転を超えたんだそうです。空冷エンジンとしては、結構な高出力ですな。そして、このエンジンが搭載される車体は、乾燥重量が190kgとなり、先代より13kgもダイエットに成功しているそうです。

サスペンションは、自動の調整機構が付いているよう(訳文よく分からず)で、｢K1200S｣みたいに走っている最中にサスのセッティングが変更できるんじゃないかな。ブレーキはBMWの定番、ABS付となっています。

後、電装系が何か新しいシステムが採用されいる模様。訳文の意味が不明でよく分かりませんでした。ごめんなさい。

ということで、今回の｢R2100S｣は、軽くして、高出力化、という正常進化したんですが、テレレバーの前サスと相まって、より操って楽しいモーターサイクルへと進化しているようですね。｢K1200S｣ほど過激じゃなく、｢F800S｣ほどマニアでもなくという、大人しいけどスポーツ性の高いモデルが欲しい層を狙っているように思えるのですが、どう市場は反応するでしょうか。メカの魅力が、デザインに勝れるかが成功の分かれ道じゃないかと思ってます。