Naga Blog

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「Sin City」は、イロイロな意味で斬新な映画。

Sin City

この「Sin City」って、米国Appleのサイトにある(日本にもある)「Movie Trailer」という予告編を集めたサイトで、英語版の予告編を観て、モノクロの映像にワンポイントで付けられた鮮やかな1色が、強烈なインパクトで、日本公開されたら絶対観に行こうと決めていたのですよ。で、そう思ったのは、確か去年の暮れ頃だったと思うんですが、そんな記憶も薄れかけた春頃、ようやく日本公開が決定し、6ヶ月以上も遅れて、ようやく劇場で観ることができました。なんかイロイロと映画会社の戦略もあるんだろうけど、もう少し早く公開してくれないものかと思いますね。ここまで開いちゃうと、待てない人は変な気を起こしそう。良くも悪くも、そういう時代なんだから、せめて、3ヶ月後ぐらいにしてくれるとイイと思うんですけどね。

この映画って、3人の主人公を軸に展開するって話だと思ってたら、実は3つのエピソードからなるオムニバス形式になっているのですが、ブルース・ウィリス扮するハーティガン刑事の話が、映画の前後に分けられているのと、各話の継ぎ目が無く唐突に話が変わり、しかも時系列に沿って展開している訳では無いので、何の予備知識も無く観ていると、かなり混乱します。実際、自分も混乱しちゃいましたヨ。お陰で脳を働かして観たので、けっこう細かいところまで憶えてます。そういう意味では、製作主側の意図に、まんまとはまっているのかも...。漫画を原作にした映画は、原作にある程度精通してないと、ナカナカ理解が難しいというのは国内外変わらないのかなぁ。

話は、ハードボイルド路線、中年のキャラクターが主人公ということもあり渋いです。一人称のナレーションなんか、酒と煙草が似合う男の世界って感じで痺れちゃいますよ。ただね、題名が「Sin City」、簡単に訳すと「罪の都市」っていうことで、登場人物のほぼ全員悪い人達ばかりです。そういう状況の中で主人公達は、純粋に愛とか正義とかを貫く人達を描いているわけですが、そのやり方が結構、残虐非道だったりするのですが、敵役になるキャラクターが、それよも残虐非道なので、普通に見えてしまうのがスゴイ。まぁ、お陰様で、もうこれでもかというぐらい残虐シーンのオンパレード。漫画の雰囲気を映像で再現するため、画面に色が付いていないのが、大夫残虐シーンの印象をマイルドにしていたのと、デボン青木扮するミホといった漫画的なキャラクター達のお陰で、なんとか物語を観られる映画にはなっていたのが救いですね。カラーだったら、単なるスプラッター映画にしか見えなかったでしょう。

でも実は、これだけ豪華なキャストだと、皆様に見せ場を作り過ぎて話が破綻する場合があるのですが、個々のキャラクターが立っていて、それが感じられないのが一番スゴイことかもしれません。

まぁ、かなりアクは強いですね。嫌いな人っていうより、作品について行けない人多そうですが、逆に好きになると、尺が短く感じて、もっともっとって思ってしまう中毒性の高い作品だと思います。劇中で麻薬表現が多いのですが、作品自体もそういう要素を持っているのかもしれません。

けど、個人的には、この「Sin City」って、実写映画を観たって感覚よりも、アニメ映画を観たって感覚に近いんですよね。あまりに現実離れした作品の雰囲気がそうさせるのかもしれませんね。早くも2を期待したいところですが、キャストが、主役級の俳優ばかりっていうこの映画、はたして次はこの路線を堅持できるのか、ここが一番注目どころというのが面白い。逆に次は無名俳優ばっかりだと、別の意味で衝撃的かもしれません。

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star評価が分かれる映画だと思います
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starDVDで観る、アメリカン・コミックの醍醐味!
starお安い映画だが、掘り下げようはあるようで

by G-Tools , 2006/09/02

コメント [2]

こんにちは〜。
アニメっていうか、「漫画」ですよね、動くアメコミ。あんな映画の作りなので、ほとんど一緒に撮影することはなかったとかなんとか。2ではジェシカ・アルバ他主要キャストの出演はもう決まってるそうで、次も楽しみな映画です。

>eiさん
パンフ熟読してみたのですが、かなり特殊な事やってるみたいです。まさにデシタル時代の映画って感じですね。サイバーな感じはマルでないですが…。

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このページは、naganagaが2005年10月26日 12:19に書いたブログ記事です。

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