国内では、｢CB1300｣や｢Hornet CB900F｣の陰に隠れて、イマイチ知名度の低いHONDAの｢CBF｣シリーズなんですが、この度、250cc、500cc、600ccに加えて、1000cc版の｢CBF1000｣が登場しました。って書いても、｢あっそう。｣っていう反応しか来ないんじゃないでしょうか。国内販売されてないので地味な存在なのですが、欧州の地では、ツーリングモデルとして根強い人気があるみたいです。まぁ、じゃないと1000cc版なんて追加しないですもんね。

｢CBF1000｣のデザインなんですが、これといって書くところが見つからないんですよね。手堅く無難にまとめているのがウリのようです。ツーリングにはもってこいの大柄なアッパーカウルが、ちょっとアグレッシブさを演出しているってところでしょうか。ナカナカ変で面白いのは、スイングアームピボットの上が、ツインチューブフレームに見えるようにカバーが付けられているところですね。ハンドルピボットまで繋がっていないところを見ると確信犯的にやっていそうです。欧州では、フレームが主張している方がウケがいいのかな。後、リアカウルのテールランプの処理がカウルに一体化するようにデザインされてます。スキッとして簡潔な感じがして、シンプルな良さがありますね。

エンジンは、性格な排気量は分からないのですが、CBと名前にあるので、水冷の並列4気筒ですね。｢Motor Box｣の記事によると、｢CBR1000RR｣のエンジンの流用っぽいですね。ただし、8,000回転で97hpのピークパワーと97Nmのトルクというように、少しばかりパワーダウンしているようです。トルクフルになったと良い解釈をする方が健全でしょう。

ブレーキは、ノーマルのモノとABS付きのモノを選ぶことができるようです。HONDAの欧州向けのこのカテゴリーのモデルはABS付きっていうのは、当たり前のようにラインナップされているので、例外ではないということでしょう。

で、なんか、このモデル、ライディングポジションが選べるみたいです。(ちょっと解読に自信なし)シートが3段階に選べるのと、ハンドルが前後?にスライドできるようです。どのくらいシート高が下がるのか気になりますが、780mm前後まで下がるのだったらイイかもしれません。

見た目の派手さには感知せずといった具合に、メカ的には良作なモデルみたいですね。流石は大メーカーのHONDA。乗り味にごだわる欧州人向けであることに一点の迷いもありませんね。まぁ、激しいのがお好みなら｢CB1300｣や｢Hornet CB900F｣あたり買ってねって感じが、メーカーとしての余裕を感じます。