Motorcycle
SUZUKIの「GSX-R750 K6」と「GSX-R600 K6」現る。
ただ今、市販車で争われるレースカテゴリーのWSBで絶好調のSUZUKIの「GSX-R1000 K5」の弟分が、「GSX-R750 K6」と「GSX-R600 K6」が登場しました。基本的なシルエットは、兄貴分と同じなんですが、型番がK5からK6と一つ上がっているのが示すように、より進化したモデルとして位置づけられています。その改良はエンジンまで及んでいるようで、姿こそ似ているけど、中身は別モノと思っても良いようです。個人的には、ここまで変えちゃうんだったら、別のデザインを与えた方がいいんじゃないかと思うのですが、そうしないのは、SUZUKIのメーカーとしての面白さかもしれません。
デザインは、「GSX-R 1000 K5」とほぼそっくりに見えるのですが、似ているのはシルエットだけで、細部の造形は全く異なっています。最も違うのが、サイドカウルとアンダーカウルで、今流行のエンジンとカウルの隙間をギリギリに詰めて、エンジンの一部を剥き出しにするタイトなタイプへと変わっています。アンダーカウルからサイレンサーへと一体化が図られ、サイレンサー本体は、エンジン下部へと移動しているのが特長で、デザイン的にも余計な突起が少なくなり無骨なイメージが影を潜め、スマートさが強調されているように思えます。アッパーカウルも、より尖って、スクリーンが低く抑えられているのも、それをより強く見せる効果に役立っていると思えます。「GSX-R1000 K5」より格段に格好良くなっているのは間違いないので、デザインだけであえてこちらを選ぶ人もいるんじゃないのかなと思いますね。
「Motor Box」の記事によると、どうもエンジンは、レース用途を意識した新設計のモノになっているようです。スペック等は公開されていないようなのですが、まぁ、ナンでもクラス最強が好きなSUZUKIのことですからね、パワー、トルクとも国内4メーカー中1番なんだろうなと思われます。後、写真から判断するに、クランケースがスイングアームのピボットより上にあることから、YAMAHAの「YZF-R1」のような前後長さの短いエンジンになっているようです。ただ、ホイールベースが1400mmと変わっていないようなので、マスを集中化して旋回性能のアップが目的のようですね。ただし、SUZUKIの場合、性能アップ=公道での扱いやすさ向上ではないのでお気を付けください。
後、足回り等の変更されているかは分からないんですが、「GSX-R1000 K5」と同じものになっているように見えます。ブレーキはディスクの半径が310mmに拡大、より強い効きになっているようです。
まぁ、恐らく乾燥重量も先代の163kgから、より軽くなっているでしょうから、より過激さに磨きをかけているでしょう。個人的には、スペック最優先のスズキの設計思想にはついて行けなかった口なんですけど、とにかくパワフルで、ライダーがモーターサイクルをねじ伏せていく腕自慢の方には、チャレンジしがいのあるモーターサイクルに進化していると思われます。とりあえず、来年の600ccクラスのレースの台風の目になりそうな性能であるといってもかごんじゃないと思いますヨ。