Motorcycle
ジャンル復活の狼煙となるか「Triumph Scrambler」。
その昔、モーターサイクルにはスクランブラーっていう大人気のジャンルがありまして、どのメーカーも必ずと言っていいほどラインナップしておりました。スクランブラーって何?と疑問をもつ人の方が多いと思いますので、簡単に説明しますと、今で言うとマルチパーパスですな。専用モデルには及ばないモノの、舗装道も未舗装道もどんと来いっていう何でも屋さんなモーターサイクルです。で、最近は、昔の復刻モデルを多く送り出しているTriumphが、新しくスクランブラーを復活させたいと、「Scrambler」を発表しました。実際売るかどうかは、まだ決まっていないショーモデルなのですが、反響次第では、生産に移るかもしれない程、完成されたモデルのようです。
ベースなった車両は、「Bonneville」で、それをスクランブラーにするために、すこしストロークの長いサスペンションと、前100/90-19、後30/80-17のプロックパターンのタイヤ、幅が広いオフロード車のようなハンドルと、特徴的な横2本だしのストレートマフラーに換装しています。元々のスクランブラーもONロード用のモデルをOFF車っぽくしてたので、スクランブラーとしてはこれてバッチリなんですね。レトロ調の「Bonneville」のデザインとも相まって、古き良き時代のスクランブラーって感じになってて、新車なのに郷愁を感じてしまいますヨ。
「Motor Box」の記事によると、エンジンは、「Bonneville」と同じモノで、排気量が865ccのバーチカルツインで、7000回転で54hpのパワーを発生させています。
後は、実際にこのモデルを購入してくれる層が存在しているかということなんですが、懐かしがってくれる世代は、未舗装路で振り回せるだけの体力がのこっているか疑問だし、扱いづらい事も知ってるからナカナカ難しいと思います。また、知らない世代も、憧れ(あるかどうかは別)だけで購入して、これで未舗装路とかを走るか疑問。普通のレトロON車に乗るか、ガンガン走るタイプは最新モデルの方にいっちゃうんじゃないかな。ただ、選択肢としてあってもいいかなとは思いますけどね。出来れば、商売になるといいねってところでしようか。
コメント [4]
こんにちは。
Triumph Scramblerでググっている最中、こちらのサイトを拝見しました。
バイク情報、興味深いですね。UKではMCNという週刊バイク新聞?で各種スクープ記事を目にしますが、こちらでカバーされている内容と対比する楽しみが増えました。
naganagaさんはどういったバイクをお持ちなんでしょうね。とんがったタイプは余りお好みでないのでしょうけど。
ではまた。。。
>JAWS49さん
殆ど「MotorBox」からの受け売りなんですので、自慢なんかできたもんじゃないのですが、日本のサイトはバイクの最新情報を扱っているところが無いので、デザイン批評込みでやってます。どっか、ちゃんニュースを提供してくれるサイトがあれば、無責任なデザイン批評だけで済むのに…。
自分の愛車は、MVアグスタの「F4S」っていうのと、カワサキの「KSR110」に乗ってます。「F4S」は、国産レプリカほどではないにしても十分尖ったマスね。尖った乗り方は最近全然してないですけどね。
>naganagaさん
いえいえ、ご謙遜を。造詣の深さを感じさせる詳しいレビューですよね。
つい数年前に知ったのですが、欧州で普通に見かける日本の中-大排気量スーパースポーツは、日本では殆どが逆輸入扱いになってるようですね。メーカーのサイトにも限られた情報しかなく唖然としました。なので日本のサイトでそれらを扱うところは少数なのかな と思っていた次第です。
Pageの上のアニメーションで、MVAgustaかなと予想しましたが、そうでしたか。自分のヘルメットには何故かMVのステッカーを貼ってます。
F4Sは発表当時、あのデザインに痺れまくり、価格に気絶しそうになったことを思い出します。同僚のUK人にオーナーがいて、先日MV乗りの集いでドイツまでツーリングに行ったそうです(でも、あいつのどこにそんな金が。。。)
KSRは昔から欲しい一台ですが、自分が乗るとボリショイサーカスになってしまうのが難点です。
>JAWS49さん
遅レスですみません。
逆輸入車扱いになっているのが多いのは、長い免許規制のお陰で逆輸入車の流通が出来上がっているので、メーカーの流通に乗せにくい事と、メーカー自身が逆輸入車を販売しているというのがありますね。また、逆輸入車だと性能に国土交通省や警察庁の理不尽な横やりが入らないっていうメリットがありますからね。この流れは、これからも変わらないのではないかと思ってます。
また、個人的には、MCの情報サイトが少ないのは、バイク雑誌にその気がなくネットを軽んじているって理解しています。