Motorcycle
Ducati の「Monster S2R 1000」は、待望のツインスパークエンジンを登載。
今まで、何故かDucatiのモンスターシリーズの頂点である水冷2気筒エンジンを積む「Monster S4R」と同じ車体を使いながら、空冷2気筒エンジンとしては1つ下の803ccのモノを登載していた「Monster S2R」が、昨年のデビューから1年後、ようやく空冷2気筒エンジンの頂点である992ccのツインスパークユニットを登載した「Monster S2R 1000」が登場しました。なんで、わざわざ1年ずらしたのか謎なんですが、これで、モンスターシリーズの大排気量モデルは全て、片持ちスイングアームの車体へと移行したことになります。
ということは、「Monster 1000」と「Monster 1000s」のカタログ落ちが決まったということかな。「Monster 800」は、「Monster S2R」の登場でカタログ落ちしたので、いくらなんでも併売って事はないでしょう。
デザインは、93年のデビュー以来、殆ど変わっていないですね。大きな変更といえば「Monster S4R」の登場時、片持ちスイングアームと片側2本出しマフラーに変更された位です。なので、この「Monster S2R 1000」ならではというデザインの変更はありません。
さて、「Motor Box」の記事によると、最大の変更箇所であるエンジンは、従来のフォーマットである排気量992ccのツインスパークの空冷2気筒はそのままなんですが、若干のパワー特性が変更されています。 ピークパワーは7750回転で95hpとほんの少し回転数が下がって、1hpほど数値が向上していますが、誤差の範囲ですね。逆に、5000回転で99.1Nmと1000回転ほど早くトルクのがピークやってきて、若干太くなっています。扱いやすさの向上って狙っての変更のようですね。2気筒の低速トルクの無さを補えているのか気になるところです。また、今回の変更で、より厳しいユーロ3の排ガス規制に対応したエンジンになっているそうです。
足回りは、アジャスターの付いたショーワ製のフロントサスペンションと、ザックス製のリアサスペンションが装着されるそうで、ちょっと豪華ってところでしようか。ブレーキは、イタリア車の定番、brembo製の4ポットブレーキキャリパー装着です。
で、このモデル。ヨーロッパでは、お値段据え置きで販売されるそうなんですヨ。国内がどうなるかは分かりませんが、恐らく合わせてくるモノと思われます。今から「Monster」を買おうと思っている人は、悩むんじゃないですかね。「Monster S2R」のデザインは好きだが、803ccだからということで、価格差の大きい「Monster S4R」にしようなんて考えて居る人には福音でしょう。逆にオリジナルの「Monster」のスタイリングに拘る人は、今買わないといけないから大変。早くしないと「Monster 1000s」なくなっちゃうよ。(高額だからすぐにはなくならない)