Motorcycle
新しい「ZX10R」デザインは、微妙な古さを感じてしまいました。
毎年、秋になると世界各地でモーターショーが開催されるんですが、なぜかいつも、トップバッターで来年のモデル発表するのはKawasakiなんですよね。最後は、必ずホンダ。一番売れてるところが先に発表されるとインパクトが弱くなるからでしょうかね。さて、2年ぶりのフルモデルチェンジとなった「ZX10R」ですが、C2型や、「ZX6R」デザインがイイ感じだったので、どう変えてくるのかが楽しみだったのですが、フタを開けてみると、なんとも微妙なデザインになってしまいましたね。全体的なシルエットは変わっていないのですが、空力性能を重視した為なのか、面の構成が丸くのっぺりしたものになり、アッパーカウルのライトは小さなモノに変わったお陰で、さらにのっぺり感が強調されているんですよ。
各部のエッジを立てるのが、最近のデザインの流行なんですけど、今回の丸みを帯びたデザインは時代に逆行しているように見えて、どことなく古さを感じてしまうのは、自分だけでしょうか。デザインのアクセントとして重要だったんだなぁと、新旧2つのデザインを比べてみて思います。
ただ、逆にテール周りは、マフラーがアップタイプのものに変更になったので、洗練された印象があります。後ろのウインカーが前のもの同様カウルに埋め込まれたデザインになったのがイイ感じに働いているのでしょうか。ただ、一つ残念なのはサイレンサーがなぜか横に大きく広がっていることなんですよね。しかも、タンデムするときに後ろに乗る人が足に火傷しないようにヒートガードまで付けているんです。シート下でサスか何かがサイレンサーに干渉するから広げてあるんですかね。ライバルの「YZF-R1」っぽくなるからかもしれませんね。まぁ、個人的には、もう少し左右の間隔を詰めた方が、いいと思うけどどうなんだろ。
エンジンは、ユーロ3の排ガス規制に対応するため、若干のパワーダウンとなっているようです。アンダーカウルが切り裂かれて、エキパイの一部が顔を出しているように見えるのですが、どうもこの部分にキャタライザー(触媒)があるようです。ついに国産メーカーも本格的にキャタライザー装着に本腰を入れ始めたといったところでしょうか。まぁ、地球温暖化諸々と環境問題が言われてますからね。モーターサイクルは排気ガスは特別って訳にはいかないんでしょうね。まぁ、パワーダウンしたといってもピークの部分だけでしょうから、全体的にはトルクがアップして扱いやすい性格のエンジンになっているんじゃないかなと思います。
後は、「Motor Box」の記事を読む限りだと、「へぇ〜」と唸る新機軸みたいなものは無いようですね。しかし、外観がこれだけ変わっているので、見えないところでイロイロ熟成されていると思いますヨ。恐らく、マフラーのアップタイプ化した事で、ハンドリングが先代に比べて、大夫変化しているでしょう。それが一番の変化かもしれません。