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「iTMS」日本版開始への道は、今だ遠く…。
「ITmedia」で、音楽配信サービスをやってる「Mora」の運営会社レーベルゲートの人のインタビュー記事を読んだのですが、Appleが「iTunes Music Store」日本版の年内スタートの件でゴタゴタした直後なんで、これってタイミング良すぎですよね。提灯記事のような臭いもプンプンします。
いま期待しているのは、はやくアップルのiTunes Music Store(iTMS)が登場してくれないかな、ということです。(iTMSは)知名度もありますし、音楽配信という市場を引っ張るってくれると思います。
って言って最初は「iTMS」褒めちぎってるんですけど、コレって実は褒め殺しってやつで、読み進めると、後の方は「iTMS」は日本のやり方に合わないから変えろっていう論調になっちゃうんですヨ。これのどこが期待しているになるんですかね。
「iTMSが早く登場すればいい」——Moraプロデューサーが語る音楽配信への期待(前編) (1/2)
「iTMSが早く登場すればいい」——Moraプロデューサーが語る音楽配信への期待(後編) (1/2)
これって、読みようによっては「iTMS」の日本への上陸は、しばらくはありえないヨって記事ですよね。「参入できるモノなら参入してみろ」といわんばかりの自信たっぷりコメントからすると、「iTMS」日本版の年内開始は無いと思ってぼぼ間違いないでしょう。来年も難しいかもしれませんね。
その自信の源は何?と考えていたら、「Modern Syntax」さんが、「iTMSが早く登場すればいい」というエントリーで、
ソニー・ミュージックがOK出さないとiTMSが始まらない、ってのを知ってての発言だと思うので、余裕しゃくしゃくですね。
って書いていたのですが、自分も同感ですよ。SonyのApple嫌いを考えると、同系列のSony Musicが、「iTMS」に楽曲提供を渋っているのも納得できます。Appleに呈示している楽曲提供の条件が、いやがらせに近いのではないかとも勘ぐってしまいますヨ。「iTMS」を骨抜きにする工作に知恵を絞る前に先に1曲100円で売る努力をする必要があると思うけどなぁ。まぁ、日本の主要レーベルの一つがこんな感じなんで、他も似たようなモノなんですかね。恐らく、Appleが折れて、「iTMS」を「Mora」化すれば、話はトントン拍子に進むんじゃないかと思うのですが、この遅れ具合を見ると、それはユーザーが「iTMS」に望んでいないということをAppleが理解しているということなんでしょう。
ウルトラCがあるとすれば、今度Sonyが出すiPodモドキがiPod以上にバカ売れして、「Mora」ブレイクしたら、主要レーベルのAppleに対する態度が軟化、少し骨抜きにされた「iTMS」日本版の年内開始が実現っていうシナリオだな。可能性は低いけどあり得ると思うヨ。