Computer
再び開かれた、「iTunes」のセキュリティーホール。
迅速な対応で、Appleは「iTunes」のセキュリティーホールを潰しましたなんて、評価しておりましたが、早速、またセキュリティーホールを開けられてしまいましたよ。相手の方が一枚も二枚上手だった様ですね。すみません、骨折り損のくたびれ儲けなんて言っちゃって、流石、有名ハッカーの皆様です。ということはですよ、今回Appleが行った「iTunes」のセキュリティーホールを潰しは見当違いだったって事なんですかね。これはちょっと技術を売りにしている会社としては恥ずかしいです。
PyMusiqueの新バージョン、早くも公開に--iTunesに再び「抜け道」
アンダーグラウンドのプログラマらが、「PyMusique」の新バージョンをネットで公開した。このソフトウェアは、Apple ComputerのiTunes Music Store(iTMS)にあるバックドアを再び利用できるようにするもので、Linuxユーザーはコピープロテクトのかかっていない楽曲を購入できるようになる。
引用先:CNET Japan:ニュース
ということで、Appleの動きがあるかなと思って、エントリーを公開するのを待っていたのですが、何も動きがないようで、今回は対応に手こずっているようですな。場当たり的な対応をしても時間稼ぎにもならないので大変ですね。他に抜け道がないかって必死なって探し回っているAppleの開発スタッフの姿を想像できます。
まぁ、相手も単なるDRM外しが目的なんじゃないのっていう批判をかわすためなのか、Appleに気を遣ったのか分かりませんが、Windows版の開発は止めたようです。彼らの言う「Linuxユーザーでも「iTMS」から楽曲を購入できるようにするというのが目的」という大義名分からは外れていた存在だったですからね。P2Pへの大量放流は、彼らの真意では無いと言うことでしょう。
どちらにしても、この「PyMusique」の動きが、AppleによるLinux版「iTunes」の開発に繋がってくれるのが一番いい落としどころなのかも知れません。仮に実現したとしても、彼らが開発を全面的に止めるとは思えないですけどね。オープンソースのコミュニティって既存の著作権に挑戦する事が存在意義だと思ってますから。(もちろん良い意味でですよ)
個人的には、この一件で日本の音楽関係者の態度が確実に硬化したんじゃないかと思います。元々、「iTunes」で購入した曲をCDに焼くことで、DRM付のAACファイルをDRM無しのMP3ファイルにリッピングできるのを問題視しているので前途多難であったんですが、さらに懸念材料を与えてしまった訳で、年内の「iTMS 日本版」の開始が遠のいたような気がしてなりません。取り越し苦労で終わってくれると良いのですか...。