Computer
意味無し? 穴を教えただけのハッキングツール。
先日、Appleの、「iTunes Music Store」(以下iTMS)のセキュリティーホールを突いて、DRMが外れたAACファイルが購入できてしまう「PyMusique」というソフトが配布開始をされていましたが、Appleの反応無いなって思っていたら、さっさとセキュリティーホールを埋めちゃいましたね。この影響で「iTunes」のバージョンを4.7にしないといけなくなったようですが、「iTunes」自体がタダなので、誰も怒る人は居ないでしょう。煽りをくらってバージョンアップしなければいけなくなったMacユーザーと、「PyMusique」で購入したAACファイルをP2Pに放流しようとしていた人以外はね。
アップル、iTunesの「抜け道」をさっそく封鎖
Apple Computerは、iTunes Music Store(iTMS)に見つかったバグを修正し、コピープロテクトをはずした状態の楽曲を買えないようにした。
引用先 CNET Japan:ニュース
この「PyMusique」を開発したプログラマの3人さんは、結局、Appleが「iTMS」のセキュリティーホールを教えただけでしたね。過去、Appleは「MacOS X」のセキュリティーホールをナカナカ修正できない事があったので、当分の間、修正できないと考えていたのでしょうが、こんなに早く、Appleが「iTMS」のセキュリティーホールを、埋めることは予想外だったのではないかと思います。骨折り損のくたびれ儲けというのはこういう事を言うのでしょう、ご苦労様でした。こんなんだったら素直にAppleに、セキュリティーホール通報した方が、感謝されるからイイと思うんだけど、ハッカー(クラッカー?)のフライドが許さないんでしょうね。
まぁ、どっちにしても「iTMS 日本版」が開始されていない現在、楽曲を購入できない日本のユーザーには関係ない話なんですよね。この一件で、日本の音楽関係者の態度が硬化して「iTMS 日本版」の開始が遅れたら迷惑以外何者でもない。
そういえば、「PyMusique」も含めて、過去、色々な「iTunes」ハッキングツールが出てきては、Appleが「iTunes」をバージョンアップして無効化してきた訳ですが、これら殆どが、Windows版のみの提供でした。本来、「iTunes」はMacのソフトで、Mac版もWindows版中身も同じな筈なんですが、なぜかここでもMacユーザーは虐げられるという構図は、なんとも面白いですよね。イタチごっこって言えば、Appleがかなり苦しめられているように感じるんですが、ある意味、Mac版のみでは見つけられなかった「iTunes」のセキュリティーホールを、Windows版で率先して見つけてくれて、品質のアップに貢献してくれているのでありがたい行為かも知れませんね。Appleが迅速に処理できればという条件付きではありますが...。放置しっぱなしが多い、どこぞの大手ソフト制作会社みたいにならないことを期待します。あっ、あれは仕様でしたね。これは、さるまた失敬。