Political and Economy
サーマータイムは迷惑です。
なんか、またこの国にサマータイム導入の話が復活してきたみたいですね。なんか4月には、国会に提出され法制化を狙っているようなんです。過去数度、法制化を見送られてきた制度ですが、今回は、発行された京都議定書を盾に、可決を迫ろうと関係者の鼻息は荒そうです。
サマータイムって、夏場の日照時間が長い期間は、1時間時計を早くして、アフター5を有意義に使いましょうって制度なんですが、田舎の零細企業に従事している者の立場からすると、この制度を推し進めようとしている偉い方々は、定時帰宅が日常のようで、この残業大国日本の現状をよく分かっていらっしゃらないようですね。定時に帰れる健全な会社だらけだと思うところで既に終わっているように思えるのですけど、勘違いですかね。
この方達によれば、明るい時間に帰宅させれば、企業が消費するエネルギーや排出される二酸化炭素が削減できるそうなんですが、帰宅できればの話でしょ。これが導入するための最大の理由らしいですが、コレって屁理屈に近いと思うんですよ。
出勤時間ですが長距離通勤者の多い都市部や役所のように9時・10時は、まず少数派で、7時・8時が当たり前、下手すりゃ6時なんて所もあるんです。短距離通勤者が多い賜物ですね。就労時間は、法定めいっぱいの8時間で、17時・18時が定時の帰宅になっています。そこで帰宅出来る企業もありますが、そこから2〜3時間の残業しなければいけない企業の方が多いですね。忙しくなると必然的に残業時間も長くなります。すで年中サマータイム状態ってやつですね。
これで、サマータイムなんて導入されて1時間繰り上げになった日には、さらに早朝出勤を強いられるわけですヨ。今でも夏場は、熱帯夜のお陰で寝不足気味になるのに、さらに1時間も睡眠時間が削られるんですか。涼しくってイイかも知れないけど、ツライっす。さらに、冬場と同じように薄暗い中出勤って事になりそうです。
また、仮に定時帰宅が手来たとして、サマータイムで17時は通常時間だと16時になります。真夏の16時…。気温は確実に30°はありますね。暑さのせいで有意義なアフター5にはほど遠く、結局活発に動けるのは日が沈んでからっていうオチが考えられますね。自分の場合、恐らく、暗くなるまで涼しい会社で残業するだろうなぁ〜。早く帰ったら帰ったで、「まぁ〜どぉに、西日がぁ〜。♪」という感じで、クーラーと扇風機のスイッチオン!! となるでしよう。日本の暑い夕方を考えると、殆ど人がそうなんじゃないかな。結局、環境対策としては意味がない気が、すっごくするんですヨ。どっちかというと、コージェネや、ソーラーなどのシステム導入にもっと補助金出したりする方効果的だと思ますよ。
結果的に昭和20年代の一時期にサマータイム制度が導入されていた時と同じで、残業の増加を招いただけになりそうですね。過労死が増えて労災の申請件数が過去最高なんてニュースが流れるかもしれませんね。導入するならするで、まずは、国民総ワーカホリック(仕事中毒)的な慣習をどうにかしない事には、結果は見えていると思うのです。例えば、労基法を改正して残業を違法化するとか、かなり大胆な事をする必要があるのではないでしょうか。ただ、今の行政を考えると、そういうケアは無しで、ただ1時間早めるということだけで突っ走りそうです。また、一度始めると、年間かなりの数の過労死者でないと改めようとか、止めようという議論にならないでしょうね。
ということで、個人的には、反対なんで、提出前にポシャってくれることを願ってやみません。