Naga Blog

Motorcycle

05型「GSX-R 1000」は、微妙なかっこよさ。

gsx-r1000_05.jpg

Intermot 2004」直前なので、「MOTOR BOX」ネタが続きます。今回は「GSX-R 1000」です。04年でフルモデルチェンジしたライバル(YZF-R1・ZX-10R・CBR 1000RR)から1年遅れてフルモデルチェンジとなりました。

当初GPで走っているスズキの「GSV-R」とよく似たデザインを採用するのではないかと言われていましたが、実際発表された写真を見てみると基本的なシルエットは先代と変えていませんね。ただし、どこなくのっぺりとしたデザインだったカウルは、凝ったデザインのモノになっていて、キープコンセプトのデザインながら進化していることを印象づける事に成功しているようです。どことなく古くささ漂うところもスズキらしいデザインですよね。

面白いなと思うのはアッパーカウルのエアダクトの部分の処理ですね。あえて剥き出し(のように見える?)にしているのが競技車両のような無骨さを演出して新鮮で格好いいんじゃないでしょうか。ノーズもとがって見えるしね。
ただ、エアダクトの巨大化に伴って、この位置にウインカーが着けられなくなったのかどうかは分かりませんが、バックミラーにウインカーが組み込まれました。これがイマイチ格好良くない、他が鋭角的なデザインなのに、ここだけ優しい曲線なのはなんとも不釣り合い、他のモデルとの流用も考えてはいるにしても、もうちょっといい処理の仕方がありそうな気がするんですけど、これでいいんでしょうか。

リアカウルに取り付けられている、タンデムシートのカバーは、取り付けることでシングルシートに見えるのがいいですね。どうも今までモノは取って付けた感が拭えなかったんですが、今回は大成功でしょう。それと、シートレールなんですが、かなり極太ですよね。見た感じ強化プラスティックのようにも見えるんですが実際のところはどうなんでしょうか。フェンダーやテールランプの基部まで一体成形してそうな気がします。

印象的といえば、新しい太く短いチタニウムサイレンサーなんですが、「ヨシムラ」のトライオーバルサイクロンのような形をして、どうだ格好いいだろうと主張はしていますが、個人的には好みじゃないです。どうも、ラッパ状になった基部にどうしても美しさを感じないんです。基部から出口までツライチにして、昔のラッパマフラーみたいにしてくれると良かったと思うんですが...。かっこよく感じないのは、自分だけ?

スペック的な事にもふれておきますと、ブレーキはディスクが310mmと小径化され、ラジアルマウントされたTOKICO制の4ポットキャリパーが装着されます。全体の車重は166kgとさらに軽くなり、エンジンピークパワーはどうも180ps前後に到達しているみたいです。大型化されたエアダクトから得られるラム圧により実現した数値でしょう。細かいスペックは後日正式に発表されでしょうから、しばらくお待ちください。

相変わらずスペック的なものは、"やり過ぎ"がポリシーのスズキらしいモデルに仕上がっていますね。この車重とパワー、そして、より制動力をましたガッツン効きでおなじみのTOKICOのキャリパーってこと考えると、先代以上に握りゴケが怖いですね。基本的な走りの性能も高く、色んな意味で、己の自制心が試される禅問答のような運転を要求されるでしょう。初心者にはキツイ度は先代以上かも、まぁ、腕に自信のある人には至福の喜びを与えてくれることに間違いはないと思います。

About this entry

このページは、naganagaが2004年9月 1日 17:36に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「「iMac G5」はシンプルな美しさが印象的。」です。

次のブログ記事は「今から楽しみ、2005年の福井晴敏原作映画対決。」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。