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さらに危険な香りが増した「ZX-6R」05型登場。

zx-6r-2005.jpg

ミュンヘンで開催されるヨーロッパ最大の二輪ショーである「Intermot 2004」が近づいてきたので、そろそろ情報が色々動き出すかなと思って「MOTOR BOX」を見ていたら、カワサキ一番最初に来ましたね。5車種ほど発表してきましたね。その中でも目玉といえば、「ZX-6R」ですね。新型に進化して1年で、大幅刷新です。このクラスは、もう10年ちょっと前のレプリカブーム終演の時のような様相を呈してきています。

さて、今度の「ZX-6R」。パッと見た目の変更は、あの独特の個性がイマイチユーザーに受け入れられていなかったカウル類のデザインが「ZX-10R」に似たものに変更されたことですね。全体のシルエットや、ビルドインウインカー、スラントしたアッパーカウルが共通したイメージを与えていますね。ただ、よく見てると細部のデザインはより洗練されたものになっているのが分かります。後発の強みといったところでしょうか。ただし、マンガのような目玉は600ccの特徴として残されていますね。

タンクはエアクリーナーとタンクに2分割され、容量を確保しつつ、コンパクト化されています。写真で見ると、タンクの形状が、股を強制的に開かされるジャパニーズポジションではないように見えるのですが、実際跨ってみたらどうなんでしょうかね。

後、メカ的な部分としては、見たところフレーム自体は変更されていなさそうなので、フルモデルチェンジではなさそうですね。ただ、スイングアームの右側は極太のモノに変更されていたりと、その他が原型を残さず変更されているので、ほぼフルチェンに近いマイチェンってとこでしょうかね。一番目立つところとしては、サイレンサーがオーソドックスな位置から、リアカウルの中に変更されました。デザインもホンダのCBR系によく似たモノになっています。カワサキもついにやっちゃいましたね〜。1年後「ZX-10R」もこうなっちゃうのかな。けど、もう少し違うデザインにしても良かったのではないでしょうか。良い意味でホンダ追従をしなくても、良ければ売れる時代なのでもう少しオリジナリティを主張して欲しかったです。
サイレンサーがリアカウルの中にあるというのは、一昔前まではイタリア車の専売特許だったのですが、いまや、国内の3メーカーが採用する形式になってしまいました。近い将来、スズキを追従してくるんだろうな、1社ぐらい頑とオーソドックスな形にこだわるメーカーがいてもいいとおもうんだけど...。

ブレーキディスクも波形採用ですね。記憶が正しければ、純正採用は国内メーカー初じゃないですか。のこぎりの刃みたいで速く走りそうに見えますね。公道での効果は疑問ですが、雰囲気を楽しむ分にはいいんじゃないでしょうか。

エンジンも手が入っている模様。16,000回転まで到達するそうです。馬力もそれなりに出てるようです。まぁ、パワー競争では他社には負けたくない同社ですから、クラス最強を目指していることは容易に予想が付きます。94年型がラム圧過給で125ps前後でしたから、130〜140ps前後はマークしていると思われます。実際、600ccにそこまでいるんかいとつっこみ入れたくなりますね。パワー増大の常でトルクも強大になったのか、「ZX-10R」に登載されたバックトルクリミッターが装備されたそうです。600ccでブレーキング時にリアタイヤのポンピングがそんなに酷いのかと思ってしまいました。
いずれは、150kg台の車体で、600ccの排気量で、パワーが160、170psという時代も以外と早い時期にやってくるのかもしれません。個人的には、あんまり乗りたくないかも...。

そして、従来のラインナップ通り、排気量は600ccと636ccの2本立てでいくみたいです。もちろん高性能仕様は600ccの方ですね。まぁ、若干の違いがあるぐらいなので、買われる方はお好みでっていうところですか。

なんか、1000ccクラスだけじゃなく、600ccクラスも火が付いちゃって凄いことになってきましたね。まぁ、改良されるのは嬉しいですが、あまりに先鋭化し過ぎてまた、昔のブームのようにユーザーにそっぽ向かれるのではないか心配です。加熱し過ぎたレプリカブームの経験はどこへいってしまったんでしょうか。まぁ、日本人でお祭りが大好きだからなぁ〜、こうなっちゃうのは仕方がないのかもしれませんね。

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昨今、日本では影の薄い 600ccクラスですが、実はワールドを視野にしたモーター

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このページは、naganagaが2004年8月30日 23:13に書いたブログ記事です。

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