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Motorcycle

アプリリア初の本格オフロードレーサーデビュー

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いつもの「MotorBox」の記事からなんですが、本格的にオフロード界にも進出すべくアプリリアが開発をしていたモーターサイクルが、同社の深刻な財政難の最中、発表されました。といっても市販車ではなくレーサーなんですけどね。

名前は、「Aprilia MXV 4.5」と「Aprilia SXV 4.5/ 5.5」です。なんで2モデルかといいますと、前者はモトクロス用、後者はスーパーモタード用と仕様が異なっている為です。アプリリアはこのモーターサイクルで各カテゴリーの世界選手権に出場する予定だそうです。(ワークスかどうかは、ちょっと分かりませんでした)

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このモーターサイクルの特徴は、このカテゴリーの大半を占めるビッグボア1気筒のシングルエンジンを採用せず、77度のV型2気筒エンジンを採用していることです。オフロードでトルク的に劣る2気筒エンジンを採用するメリットが、ちょっと掴みきれないのですが、アプリリアの新しい挑戦であることに間違いないですね。実際のレースでどのくらい頭角を現すのか楽しみです。

モーターサイクル全体のシルエットは、オーソドックスなオフロード車のデザインに収まっているのですが、やっぱりイタリアンメーカーですね、テールやフレームのデザインは独自性を主張しています。同社のRSV1000Rのテールのデザインをアレンジして、イメージを統一させているところは強引な感じはしますが、よくまとまっているところはさすがです。
しかしですね、V2エンジンを包み込むフレームの形状を見た時、確信犯だと思いましたヨ。ものの見事にドゥカティを思わせるトラス構造のパイプフレームですもんね。レースで勝ちまくっているドカティにあやかりたいということでしょうか。(そんな単純な理由ではないと思うけど...)

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この「Aprilia MXV 4.5」と「「Aprilia SXV 4.5/ 5.5」は市販の計画があるにはあるらしいのですが、現在、アプリリアは深刻な財政難の最中なので、いつ頃市販できるかは不透明みたいです。エンジンの方は既に欧州の環境基準Euro3の対応済みでいつでも大量生産できるようにはなっているそうです。恐らく、レースでの成績が良かったら、早い時期に発売されるかもしれません。後、ドカティテイストたっぷりのオフ車に乗りたい人のラブコールが多ければ成績は関係なく発売されるかもしれませんね。
ただ、値段は高そうな気がします。値付けは個人的な予想なんですが、KTMHUSQVARNAのモデルより上になるんじゃないかな。120〜150万円ぐらいと思っているんですけど、どうなるんでしょうか。

ただ、個人的には、このエンジンで2気筒のスーパースポーツを作ったら面白いと思うんですよ。250〜600cc以下クラスは、世界的にもテイスティなネイキッドバイクしかないし、日本の4メーカーはよっぽどの事がない限り、このクラスのスーパースポーツに復帰することはないと思うので、ニッチな市場はあると思うのが理由なんです。過去にミドルクラスでRS250っていうスーパースポーツをラインナップしていたメーカーなので、案外もう開発に着手していたりしてね...。

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このページは、naganagaが2004年6月14日 19:28に書いたブログ記事です。

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