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デスモセディッチに公道バージョン登場。

イタリアで開催中のドゥカティ主催のユーザーイベント「World Ducati Week2004」で、噂に上っていたGPレーサーのエンジン「デスモセディッチ」を積んだバイクが限定で市販されるそうです。と、言っても今すぐの話ではなく2年後なんだそうです。その名も「Ducati Desmosedici RR」…、っと、ドカティにしてはちょっと安直な名前にほんの少しガックリな印象ですが、初のGPテクノロジーの商品化ということで嫌がおうにも期待せずにはいられませんね!!

ドカティの公式サイトからの情報によりますと、
この強力無比なGP生まれのデスモドローミック(強制開閉バルブ機構)V4エンジンを、ドゥカティ伝統のトラス構造に組まれた鋼管フレームに搭載され、フルカバードされたカーボンカウルで外装で覆われるそうです。GPレーサーのカウルデザインを手がけたアラン=ジェンキンス氏によりデザインされるそうですが、まだ、最終的なデザインは決定されていないそうです。素人考えでも今走っているGPレーサーのような外観なんだろうなということぐらいは、予想できます。ただ、イタリア人のやることですから、そのままの形ではないと個人的には思います。

生産方式は、MVアグスタが最初にやった方法をとるみたいですね。ドゥカティの熟練の職人さんが1台、1台、手作りする手間のかかるやり方です。予約すると名前を入れてくれるかどうか分かりませんが…。ということは、カーボンパーツやら、マグパーツやら、てんこ盛りということは間違いありませんね。2006年春頃にはお目見えだそうですが、イタリア時間を本気になって信じちゃいけません。

さて、肝心のお値段ですが、50,000ユーロあたりになるそうです。今の円ユーロの為替レートだと135円前後になるので、670〜700万円前後になるみたいです。999Rのオーナーに予約優先権があるそうです。ということは、いきなり乗りたいから売ってくれといってもキャンセル待ちしないといけないわけです。それしてもパンピーは乗るなと言わんばかり数字ですな。といういうより、はなっから売る気はないということでしょうか?

さらなる情報はドカティの公式サイトで7月1日から公開していくそうです。

999Rのオーナーに予約優先権があり、この値段だと完全に市販レーサーですね。WSBのホモロゲを取るためだけのバイクと考えてもいいかもしれません。あのヤマハが限定で生産したYZF-R7(OW-02)と目的は同じです。恐らく生産台数も200台前後でしょう。果たして、公道でちゃんと乗れるバイクなのか、とっても気になるところですね。かつてのFZR-750R(OW-01)のように1速が思いっきり高いギア比だったりして…。

自分の記憶が正しければ、GPのレギュレーション上、エンジンはプロトタイプに限るということになっている筈なので、ドカティは、デスモセディッチを2005年シーズンまでしか使用せず、2006年シーズンからは新たなエンジンでGPを戦うことになるんでしょう。排気量ダウンのレギュレーションも検討されていると言われていますし、生き馬の目を抜くような競争をしているGPシーンですから、ドカティが次のエンジンの開発に着手していても、なんの不思議もありませんからね。

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このページは、naganagaが2004年5月23日 21:03に書いたブログ記事です。

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