Motorcycle
日本車キラーか? BMW K1200S発表。
さて、BMWのモーターサイクルといえば、ボクサーツインのRシリーズがポピュラーで、あれしか作っていないと思っている人もいるようですが、4気筒エンジンを積むKシリーズというラインもあるんですよ。そのKシリーズに久々の新型が登場するようです。
「Motorbox」の記事で最初に写真を見た第一印象は、「なんか日本車っぽいデザインになったなぁ。」でした。しかし、このK1200S実はもっと凄いことになっているのでした。
BMWの4気筒といえば、進行方向にシリンダーが並ぶ直列4気筒なんですが、そのホイールベースの短さからも分かるように、並列4気筒になっているらしい(プレスリリースでは横置き 1157cc直列四気筒エンジンって書いてあった)んですよ。BMWのF1エンジンの開発で得たノウハウを使ったそのエンジンは、シリンダーの極端な前傾角55度、幅が600ccクラスに匹敵するぐらい細く。排気量は1200cc(正確には1157cc)で最高出力は160ps以上(キャタライザー付)を発揮するらしいです。現行のスポーツモデルであるK1200RSが130ps前後なので、実に30ps以上のパワーアップになりますね。BMWの伝統として、低重心になるように搭載されるので、かなり軽快なハンドリングになると思います。
ただ、駆動形式はシャフトドライブっていうのがBMWの意地を感じますね。160ps以上のパワーを伝えるために新しいモノが開発されたようです。また、前のテレレバーもブレーキング時の負荷に耐えられるよう太いモノに変更されています。また、オプションで電子調整式サスペンションが装備されるとのこと、スイッチ一つでセッティングを変更ですか、いいですねぇ。
メインフレームも従来よりも高剛性みたいですね。BMWとしては新しくカウルがフルカバードではないので、メインフレームがその存在を主張しています。後、流行だけでブレーキキャリパーをラジアルマウントにしない所なんかはドイツのクラフトマンシップ炸裂って感じでいいです。
直接のライバルはCBR1100XXや、GSX1300R隼、ZX-12R当たりでしょうか。現行のK1200RSは、そのポテッとした姿形からは想像できないほど素晴らしいハンドリングをもっていて、ワインディングロードではかなり速いペースで走ることが出来るそうなんですが、それがK1200Sも受け継がれているとなると、脅威かもしれません。
ただ、ロングツーリング時の快適性では定評のあるメーカーですから、高速巡航も日本車に比べて楽なんじゃないかと期待できますね。恐らく、パニアケースが標準で取り付けられると思うのでのんびりツーリング派の人にもお勧めです。また、今までパワーが無いとBMWを敬遠していた人も選択肢の一つになるぐらいのモデルであることは確かなようです。
後は、デザインを好きになれるかどうかだけかな。
2型のZZRが好きな人にはストライクなデザインかもしれませんね。