Movie
何かと話題のアップルシードを見てきました〜。
「アップルシード」を見てきました〜。内容は同じ原作者の「イノセンス」とは全く違い、ほぼ全編アクションシーンで押しまくる作品でした。使い古された言葉ですが、ジェットコースタームービーというスタイルになっています。約1時間40分の上映時間でしたが、あっという間に終わってしまったように感じてしまいました。小難しいことは抜きで楽しめる派手な娯楽作品です。なんで、上映館が絞られてしまったんでしょうか。それが疑問です。
今回の映画は原作の1巻と2巻がベースになっていてストーリーの骨格は原作そのままなので、過去に色々と評論されているので、ストーリーに関してはあまり書くことがないんですよ、実は。
ただねぇ、原作での冒頭部分の話でいきなりシリーズ全体の核心まで強引に持っていった力技はスゴイというか何というか…。次の2作目は3巻と4巻がベースになると思うのですが、どうするんですかね〜。前のアニメ化時みたいにサイドストーリーに逃げるのかな?
後、色々とキャラクターの役割や設定が変わって単純化されていました。オリジナルキャラも登場するんですが、まず原作には登場しない分かり易いキャラで、登場するシーンの演出が、モノローグとか高笑いとか、どうしてもベタ(普通)になってしまうのが、ちょっと辛かったのですが、アクション重視の映画にするため、ドラマ部の簡略化という意味においては必要な事だったのかなと解釈してます。ここの部分だけ「アップルシード」が、荒牧伸志監督が過去に関わった「バブルガムクライシス」になってたなと後から思いました。
ただ、これは原作を知っているが故の重箱の隅つつきですから、よほどの原作ファンでない限り、観に行かれる時には全く考慮しなくていいです。この映画は原作の予習はしないで行った方が楽しめます。
試写を見た人の感想でモーションキャプチャーで動くキャラクターがキモいなんて言われていたりしたので、ちょっとそこら辺に不安がありましたが、実際観てみると、モーションキャプチャーバリバリのゲームをプレイし終わった後ということもあったので、その手の動きには全く問題ありませんでした。ただ、ロボットの動き等の人が動きを付けている部分の方が自然に動いているので、モーションキャプチャーの動きとのバランスが調整が今後の課題ではないでしょうか。次の2作目でどの程度改善されるが、そこも楽しみです。
まぁ、どっちにしてもゲームとか全くやらない人が見ると違和感あるでしょうね。コマ抜きのリミテッドアニメに慣れた日本人はコマ全部が動くフルアニメには目が慣れてませんから…。人形劇だと思って観るとあまり違和感は感じないと思います。
背景のCGは現実感がなく思ったより絵的でチープな感じなんです。米国産CGアニメのような表現のキャラクターだと、もう少し書き込む必要はあると思いますが、アニメ絵のキャラクターとバランスを考えると、あれでちょうどいい感じなのではないでしょうか。
この「アップルシード」劇場用作品としては短期間、低予算で制作されたにもかかわらず、ここまでの映像を作ることができたということが、一番スゴイですね。新しい形のアニメとして定着していくでしょう。(どっちかといえば制者側の都合で増えていきそうな気がします。)
士郎正宗作品の魅力は「難解なテーマ」と「派手なアクション」なんですが、先に公開された「イノセンス」は前者に比重を置き、「アップルシード」は後者に比重を置いたことで棲み分けができ、違うおもしろさを提供できたことで、2作品は成功といえるでしょう。けど、両方の要素を両立している「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」を観ていると、士郎正宗作品はどちらかというとテレビシリーズ向きなんだろうなと思ってしまいます。
コメント [4]
こんにちは、夏川です。
少し違和感があったものの、
観ているうちに慣れてしまったので、
時間が解決するのかもしれません。
というより、
先に技術がアレするかもしれませんんが。
>夏川さん
作る側もスキルが貯まってきますからね、金出す側が根気よく育てるつもりだったら、この「APPLESEED」が生み出したジャンルは将来大化けするかもしれませんね。
自分は期待しているのですが、どうなるでしょう。
こんにちは。love-kです。
TBありがとうございました。
私もアップルシード観ました。
本当に、どうして上映館が少なくなっている
のでしょうか?
近くの映画館では上映がなかったので、
六本木ヒルズまで観にいきました。
(私は横浜在住なんです)
おかげで、音が最高な状態で観る事が
できたので、結果的にはよかったですが。
>love-kさん
結構「APPLE SEED」は首都圏でも見るのが大変だったみたいですね。2作目は上映館が増えるといいですね。ホント東宝さんお願いします〜。