Etc.
タバコの自販機をなんとかしよう。
屋内の分煙化や、路上の喫煙禁止など、たばこを吸わない人間にとって、ありがたい規制がどんどん強化されている昨今ですが、一つ疑問があります。
全体的には喫煙率は下がっているんですが、下げ幅は鈍化していて、主に下がっているのは男性で、女性は横ばいになってます。逆に未成年者の喫煙率は増加傾向にあるらしく、そういえば町中でも堂々とたばこを吸っている未成年者をよく見かけるようになりました。厚生労働省も動いてはいるみたいですが、このような状況になってもたばこの自動販売機は何の規制もされないまま放っておかれているのでしょう。
厚生労働省の「たばこ行動計画」によると、
- 学校・地域・家庭と社会全体の中での喫煙防止の環境形成、喫煙防止教育のより早期からの実施のための環境づくり。
- たばこ広告の規制強化とたばこによる健康影響に関する注意表示の明確化。テレビ広告については、未成年者の喫煙防止の観点からは全面禁止が望ましいが、当面、広告総量の縮減等。
- たばこ自動販売機の稼働時間等の規制の強化。
- 未成年者喫煙防止の観点から価格(小売価格)に対する配慮等。
ということらしいのです。他諸々は既に実行されているものもありますね。ただ、たばこ自動販売機の稼働時間等の規制を強化しても、未成年者が人前でも堂々と買っている状況ですからね、絵に描いた餅にしかならないと思いますよ。個人的には今のような未成年者が気軽に買える状況を変えないと何も変わらないと思いますけど...。電子マネー機能をもった携帯電話で買えるようなると、この状況はより酷くなっていくような気がしてます。
たばこ自販機の許可された以外の場所での屋内及び屋外設置を原則禁止にして、有人店舗での対面販売のみとし、運転免許証、自治体が発行する喫煙証明書(顔写真付)の提示がないと買えないしくみします。まぁ、書類を偽造してまで吸おうする奴はいるでしょうが、殆どの人は、危ない橋を渡ってまでは喫煙を続けるとは思いませんから未成年者の喫煙率は減ると思いますよ。
ただ、やるとなると一部喫煙者は「買いにくくなるから嫌だ。」とか言いそう。でもその買いやすさが問題なんですってば。業界からの反発もあるでしょうね。実際、業界の売り上げの約4割を未成年者が支えているなんて話もあるぐらいですし、買いにくさによる成年の喫煙率の低下もありえるでしょうから。まぁ、諸々あって自販機の屋外設置をやめろなんて利権まみれ厚生労働省にはいえないでしょうね。
たばこはアルコール類にくらべて依存性がより高いので、アルコール類の自販機と時と同列に扱うのはどうかと思います。未成年者に本気でたばこを吸って欲しくないと考えているならば、厳しすぎるぐらいの規制の方がいいのではないかと思っています。