Naga Blog

Motorcycle

MTBをバイクにしちゃいました。

sachs_madass.jpg

いつもの「MotorBox」ネタなんですが、いつかどこかのメーカーがやってくれるだろうと思っていたバイクの登場です。MTBのカテゴリーの中で坂道をいかに早く駆け下りるかというダウンヒルという競技があるんですが、その競技に使われているMTBはエンジン無しのバイクと言っていいぐらいの車体です。これに小型のエンジン付けたらバイクとして成立するのではないかと思っていたんですが、なぜかどこのメーカーもやらなかったんですよね。というか、あえて避けていたようも思えるのですが...。

確かにネタとしてはベタですよね。
けど、Sachsは何の気恥ずかしさもなくやってしまいました。

このSachsっていうメーカーは、実はバイクメーカーとしては新しい会社で、サスペンションのメーカーとしてよく知られている会社なんです。開発者もメーカーとしての歴史とか無い分、へんなプライドが無いので、何のしがらみもなくやれたんじゃないでしょうかね。

このバイクの名前は、MadAssといいます。Xスポーツの影響か妙に勇ましい名前ですね。
エンジンは空冷4ストローク2バルブ50ccで、4速のギアを備えます。パワーは3馬力だそうですが、今の50ccとしては非力すぎやしませんかね。芝刈り機のエンジン並みですよこれじゃあ。メーカーもそこら辺は分かっているみたいで22馬力の125cc版も後から出るみたいです。なんか写真よく見てみるとタンデムステップがありますね。この3馬力で二人乗り可ってことは、確実に走らなさそうですね。

車体関係では太いチューブの様なメインフレームがタンクも兼ねているのですが、この容量が笑ってしまうくらい少ないんです。なんと1.1リッター、スズキのチョイノリの3.3リッター以下です。遠出は考えない方がいいかもしれませんね。

足回りは、Sachs製のサスペンションが入ってます。まっ当然といえば当然。

リアシートの下に取り付けられた排気管には触媒が付けられ環境対策もばっちりですが、なぜか音はビックリするほど大きいらしく、「ドゥカティのサイレンサーに穴を開けている」くらいの音量だそうです。日本ではまず登録できないでしょう。けど、音量落としたらさらにパワーが落ちるので1馬力ぐらいになってしまうかも〜。

結局、このSachsMadAssって、こがなくていいMTBって考えると良いのでしょうか?
この中途半端さが魅力ともいえなくもないですがね。下手にヨーロッパで売れちゃったりすると、国内メーカーも追従するのでしょうか?

--追記--
kaoruさんからの掲示板でのご指摘で、

ところでSachs社はバイク(エンジン)メーカーとしては戦前から存在したドイツの有名メーカーです。良く知られたところでは3輪のメッサーシュミットKR200などにもエンジンを供給していました。

Sachs社はかなり古い歴史を持ったメーカーみたいですね。どこかの雑誌で書かれていた新興メーカーという記載をそのまま鵜呑みにしてました。勉強不足でした。

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このページは、naganagaが2004年3月13日 21:16に書いたブログ記事です。

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