Political and Economy
1ドル=7元の攻防。元安で中共の資本逃避が加速化か?
ここのところ人民元の下落のペースが早くなっていまして、中共からの外国資本の逃避が加速する心配が出てきてます。1ドル=7元を超えて下落すると為替介入に踏み切ると用意があるとの事ですが、ここの所1ドル=6.90元手前で推移していて、21日の午前中に一時的に6.8770元まで元高に戻したけどすぐに6.9020元まで元安にふれて6.892元前後で落ち着いているんですが、ジワジワ安くなっているという印象です。なんかグラフの動き見てると、7元超えをしたら為替介入をするかもと言っときながら、実はもうバレないように極小規模で為替介入してるんじゃないのかと疑いの目を持って見てしまいます。中共の公式見解ほどあてにならないものは無いですから。
そろそろ、中共の一巡してもう一度やってきた最後の土地バブルが終了という事で本格的景気減速期に突入のサインでしょうか。中共の民間ファンドとかは、高利回りで出資者を集めるので、利益を確保する為に、危ないリスク融資に手を出していたり、資金が回らなくなってファンドの経営者の夜逃げや当局に摘発されていたり、開き直って怪しい金融商品を売りつけたりする事が横行しているみたいで、かなりヤバめですし、その上、中共政府の場当たり的な金融規制の強化策の影響もあって、市中の資金が円滑に回らなくなってきているようです。
中共政府の事なので正確な話は出てこないので噂レベルですが、外貨準備高がほぼを底をついているとか、ドル買いの原資は中共が大量持っているアメリカ国債の一部を切り崩して作っているとかの話がありまして、なんかとっても危ない香りがします。派手に為替介入すれば、為替操作国認定を食らって終了なわけですし何か危ないものが爆発するのでは危惧します。その導火線に火が付けるのは、利上げに踏み切るアメリカか、それとも経済崩壊が加速度的に進む韓国か。12月と1月の東シナ海の波は高くなるのでしょうか。
中国当局、急激な人民元安には対応の用意 資本逃避を懸念=関係筋
[北京 18日 ロイター] - 中国の政策当局者は最近の人民元下落を気にかけていないが、心理的に重要な1ドル=7元を超えて急激に下落すると資本逃避を加速する可能性があることから介入する用意をしている。
複数の政策アドバイザーが明らかにした。
元は18日、8年ぶり安値の1ドル=6.8950元に下落した。
政策顧問のひとりは匿名を条件に「人民銀行(中央銀行)はドル上昇の傾向に追随している。市場の力に抗う必要はない」と指摘。「適切な元下落は、急激かつ逃避の下落でない限り、市場の見通しと経済を安定させるうえで良好」との見方を示した。
別のアドバイザーは「7元超えが近く起こるとは思わない。来年まで待つ必要があるだろう。下落スピードが速く、年内に7元をつける可能性があれば、中銀はこれを抑制するだろう」と述べた。
内部の関係者は、元の下落抑制へ人民銀が市場に介入し資本規制をとる可能性を指摘しているが、複数のアドバイザーは7元で線引きしているわけでないと指摘する。
前出の政策顧問は「7元を故意に選んでいるわけではない」とし、外貨準備を無駄にしないことも一因だと述べた。
引用元:ロイター通信