Motorcycle
MV Agusta「Brutale 800」の高性能バージョン「Brutale 800 RR」が発表されました。
MV Agustaは、「Brutale 800」に搭載される排気量798ccの3気筒エンジンをパワーアップした高性能バージョンの「Brutale 800 RR」が2017年型としてミラノのEICMAショーで発表されました。
「Brutale 800 RR」は「Brutale 800」の装備を全て搭載した上で、新しい電子制御装置に、最高出力は140hp/13,100回転で、標準の116hp/11,500回転から大幅に増加、最大トルクも86Nm/10,100回転で、標準の83Nm/7,600回転となっており、より高回転型にチューンが施されています。もちろん、2017年型として、より厳しくなった欧州の排ガス規制Euro4に準拠しており、改良点のほとんどは、騒音と排気ガスの排出量低下の処理に向けられ複数の部品と設計が変更されています。これらの変更は6.8kgの重量増となり、乾燥重量は175kgとなりました。そこで、車重とサスペンションのバネ下重量の低減を目的として新しい鍛造ホイールが採用されています。
もう一つの重要なポイントとして「Brutale 800 RR」には、ケーブルレスのアクセルコントロールシステムのライドバイワイヤと、シームレスなアップシフトとダウンシフトを実現するEAS 2.0クイックシフターを含む改良されたエレクトロニクスのパッケージです。PCをつなぐことで車両の状態を把握できるオンボード診断(ODB)機能も搭載されています。
その他に、8段階トラクションコントロールシステムと、Bosch製のデュアルチャンネルABSが搭載。調整可能なMarzocchi製のフロントフォークとSachs製のリヤショックは当然の装備として、新型のステアリングダンパーが追加されています。Brembo製のブレーキは、320mm径フロントブレーキディスク2枚とラジアルマウントされた4ポットキャリパーが組み合わされます。
価格は欧州では15,770ユーロ(日本円で約184万円:2016年11月現在)となっています。前モデルの「Brutale 800 RR」が日本では1,792,800円で売られていましたので、ちょっと価格が上昇しそうです。この価格だと「BRUTALE 1090」が買えるというのは言ってはいけません。
引用元:Asphalt & Rubber「2017 MV Agusta Brutale 800 RR - The Bike We Asked For」