Motorcycle
Kawasakiの中型クラスのアドベンチャーツアラー「Versys-X 300」を発表しました。
Kawasakiはアドベンチャーツアラーの「Versys」シリーズに末弟の「Versys-X 300」を加えました。ここ数年、Kawasakiから中型クラスのアドベンチャーツアラーがカタログから消えていましたので、久々の復活です。軽量なので街乗りや通勤通学、ロングツーリングまで多目的に使えるモーターサイクルとなるでしょう。
「Versys-X 300」は、「Ninja 300」、「Z300」と同じ排気量296ccパラレルツインエンジンを搭載、低中速向けにディチューンされ最大出力は38hp(推定)となっています。クラッチはアシストが入っている為タッチが軽く、スリッパークラッチで減速時にバックトルクで車体が不安定になるのを防いでくれる機構が付いています。
車体を共用して外装だけアドベンチャーツアラー然としたものに変えたのではなく、全く新しい車体となっています。フロントはストロークが41mmの正立フォークと、リアはガス充填式のモノショックで強化されたフレームの中に設置されています。未舗装路での走行性能を高めていると関係者の弁です。ホイールは前後スポークホイール。タイヤは、フロントは100/90 19で、リアは130/80 17となっています。タイヤの銘柄はIRCの「Trail Winner」となっています。ブレーキは標準でABSとなり、Nissin製のキャリパーとなっています。
シート高は約800mmくらいで、長距離でも疲れにくい座り心地の良さそうなシートです。ワイドな高い位置に設置されたハンドルバーとの兼ね合いで、まさに「座っている」ライディングポジションとなっているように見受けられます。
メター関係は、デジタルギアインジケーター、デュアルトリップメーター、燃料残量、現在および平均消費量、エコライディングインジケーターを表示する2つのLCDスクリーンで表示されます。大きめのアナログタコメーターを備えた仕様となっています。エコライディングインジケーターを常に点灯させておくと、17リットルタンク1回で約380km以上の距離を走行できるとKawasaki関係者の弁です。
ディーラーでは標準仕様の「Versys-X 300」のアクセサリーとしてハイシート、ボックス、ツーリングオプションが用意されますが、既にアクセサリーを装着済みの2種類のエディションを提供する予定です。 1つは「Versys-X 300 Urban」、タンクパッド、ハンドガード、センタースタンド、30リットルのトップボックスが装着されています。2つめは「Versys-X 300 Adventure」、タンクパッド、エンジンガード、センタースタンド、17リットルのパニアケースが2つ装着されています。
「Versys-X 300」は欧米向けと言うことで排気量が296ccとなっていますが、今まで通例ですと日本向けには排気量が248ccの「Versys-X 250」となるでしょう。国内仕様の発表が楽しみです。