Motorcycle
「Duke」シリーズの未来を示唆。KTMがコンセプトモデル「790 Duke prototype」を発表しました。
複数のスパイショットやKTM社長のStefan Pierer氏が排気量約800ccのエンジンを積むモーターサイクルの存在を認める発言をしたりしていたので、近い将来何らかの形で発表があるだろうと噂されていたモデルがコンセプトモデルという形でベールを脱ぎました。KTMのミドルクラスが今後どのように展開していくのか、スタイリングの方向性とともに示唆した公式のヒントです。
「790 Duke prototype」と名付けられたコンセプトモデルには、KTMが「LC8c」(「c」は「コンパクト」)と名付けた排気量約800ccの新型パラレルツインエンジンを搭載しています。この事からこのエンジンを搭載したモデルは「Duke」からになる可能性が高いようです。KTMは1種類のエンジンから様々なバージョンモデルを展開しますから、今後数年にかけて次々と登場となります。また、KTMの子会社であるHusqvarnaからも、このエンジンを搭載したアドベンチャーツアラーを開発中のようです。もしかしたら、ミラノでのEICMAショーの期間中にデビューさせるかもれないと噂がでてるそうですが、真偽の程は不明です。
KTMは、「790 Duke prototype」が、ミドルクラスの市場に対して「比類なき力強さ、テレパシーレベルのフィードバックと軽さをもたらす」と述べていますので、恐らくライドバイワイヤスロットル、複数の走行設定モード、マルチレベルトラクションコントロール、MY RIDEマルチメディアインターフェイスを備えている可能性が高いと思われます。クイックシフターが装備されていても驚くに値しないでしょう。
「790 Duke prototype」の生産型が登場するのは随分先の話ですので、地元のKTMディーラーに予約に行ったり、銀行に資金の相談をしに行ったりしてはいけません。「790 Duke prototype」の生産型は来年公開され、2018年モデルとして販売される予定です。また、Husqvarnaがアドベンチャーツアラーに取り組んでいるのであれば、KTMから発表されるのは「790 Duke prototype」の生産型だけではないかもしれません。
「790 Duke prototype」の生産型となった時に気になるのが、特徴的なシートフレーム、アンダーシートエキゾーストの処理ですね。この位置のまま発売するとなると、補機類を吊り下げ式にして、リアのフェンダーはスイングアーム後端に取付られるものを追加するという事になりそうな感じです。 ヘッドライトは他の「Duke」に取り付けられているのを流用するとすれば、ほぼこのまま生産型に移行しても発売できそうな完成度だと思います。後、もう一つ気になるのは、「690 Duke」の扱いです。大排気量の単気筒モデルは消滅してしまうのか。「790 Duke prototype」デザインの「690 Duke」も見たいと思います。