Motorcycle
BMWは現代版「R80G/S」な「R nineT Urban G/S」を発表しました。
BMWのトラッドなモーターサイクルとして2013年に発売された「R nineT」は、当初はあまりヒットしないのでは言われていましたが、予想に反して最初の需要を満たすのに苦労するほど販売は好調となりました。しばらくは「R nineT」だけでしたが、2015年に「R nineT Scrambler」を追加、2016年10月には「R nineT Pure」と「R nineT Racer」の追加が発表されました。そして、ミラノでのEICMAショーで新たな4つめの派生バージョンとしてアドベンチャーツアラーの「R nineT Urban G/S」が発表されました。
「R nineT Urban G/S」は、1ヶ月前に発表されたカフェレーサー「R nineT Racer」と同じく「R nineT Pure」をベースにしています。「R nineT」のレトロモダンなデサイン路線を継承するモデルでもある為、デザインイメージは80年台に販売されていた「R80G/S」がモチーフとなっています。ただ、名前にUrban(都市)と入っているだけにオンロード重視で、標準では5本スポークのキャストホイールにロードタイヤという組み合わせになっています。それでも、この「R nineT Urban G/S」で不整地を走ってみたい方の為にオプションでスポークホイールとオフロードタイヤの組み合わせもできるようになっています。タイヤサイズはフロント120/70 ZR19、リアは170/60 ZR17という往年のエンデューロのような設定になっています。
排気量1170cc空冷ボクサーツインエンジンで、最高出力は7,750回転で110hp、最大トルクは6,000回転で116Nmを発生させます。車重は221kgです。
スタイリングはヘッドライトにビキニカウルが装着、オフロード車的なフロントフェンダー、フロントフォークのカバー等の違いを除けば、ベースとなった「R nineT Pure」と同一です。また、「R nineT Pure」は「R nineT」の廉価版である為、正立フォーク、鉄製の燃料タンク、通常マウントのブレーキキャリパーといった装備も引き継がれます。 ただ、フォークブリッジ、ハンドルバー、クランプバー等の多くは鍛造アルミニウム部品が使われるので安っぽさはあまり感じないと思われます。ブレーキはフロントに320mm径ディスク2枚と4ピストンキャリパーの組み合わせ、ABSを装備しています。オプションになりますがASC(オートマチック・スタビリティ・コントロール)を追加することもできます。ステップは内側にラバーが挿入された金属爪付きのオフロードスタイルのものとなっています。
やっぱりこの「R nineT Urban G/S」の魅力は「R80G/S」のようなスタイリングですよね。復刻版のような雰囲気があるので、80年代のBMWのデザインが好きな人にはたまらないと思います。