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Motorcycle

Julen Rondino氏が考えた、「A.3.W. Motiv」という特異な3輪モーターサイクルコンセプトモデル。

A.3.W. Motiv

Julien Rondino氏の考えたモーターサイクルのコンセプトモデル「A.3.W. Motiv」。何に一番目を引くかと言えば、やはり、縦に並んだ3つの車輪ですよね。見た目は、かなり奇抜ですけど、現在のモーターサイクルが抱える、機械的な弱点の克服に果敢に挑戦したコンセプトモデルなのです。といってもCGなんですけどね。実際に製作してみて、デザイナーが脳内で考えた事が、うまく機能するかは別の話でしょうね。

何の理由も無しに、ウケを狙って、こんなデザインにしている訳ではなのでしょうが、インパクトは大ですね。メカ的な部分に目がいってしまいますが、全体のデザインは至ってシンプルなので、そこら辺のギャップが、デザインに新鮮みを与えていると思います。このまま、普通のモーターサイクルに、デザインを落とし込んでも、十分に格好良いと思いますヨ。

A.3.W. Motiv

特異な形状をしているスチールパイプとアルミで構成されたシャーシには、KTM製のLC8と呼ばれる999cc4サイクル単気筒エンジンを搭載しているのですが、搭載位置が奇抜、前後逆にした上で、前寄りになっています。これは、駆動輪は真ん中の車輪になっている為で、ちょうどライダーの腰の下に駆動輪が位置する様になっています。ライテクで後輪に乗るという言葉があるぐらい、後輪の役割は大切なのです。普通のモーターサイクルだと、後輪がライダーより後ろに位置する為、意識して後輪にトラクションをかけなければいけないのですが、「A.3.W. Motiv」では、モーターサイクルの設計の段階で、既に後輪に乗っている訳です。ただ、普通に2輪にしてしまうと、非常にバランスが悪いので、走行安定性を得るために、補助輪として、かなり長いスイングアームを取り付けて2つ目の後輪を取り付けているって所でしょうか。副産物として、都市部に存在するような障害物は楽々クリアできる安定性を得ているそうです。 

しかし、真ん中の駆動輪を、駆動させるのは大変そうで、エンジンからベルトドライブの駆動ユニットを経由してチェーンドライブに変換してますヨ。ややこしい事をしていますね。

後、エンジンが前よりの影響か、フロントサスペンションが、ポピュラーなテレスコピックではなく、bimotaの「Tesi 3D」の様な操舵をハブセンターで行うスイングアーム型になっています。2つ目の後輪にも、操舵をハブセンターで行うハブが取り付けられているように見えますね。まさかの2WDですヨ。ホイルベースが長くなると直進安定性が高すぎて曲がらなくなる傾向を抑えているようです。でも、どうやって動かすのでしょう?

他にも、ラジエターの搭載位置とか、エアクリボックスとタンクの関係、後輪ブレーキペダルとギアチェンジペダルをどう操作するんだとか等々、突っ込みどころが満載なのですが、あくまでCGで作られたコンセプトモデルと言うことでお願いしますって事でしょう。

しかし、「A.3.W. Motiv」のCGコンセプトモデルを見ながら思ったのですが、実際に開発して生産って事になると、驚く程売価は高くなるんじゃないですかね。メカ的には相当複雑ですから...。その複雑は、メンテ費にも跳ね返ってきそうで、タイヤの交換工賃とか、通常のメンテでも費用は凄く高そうです。

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このページは、naganagaが2009年3月25日 11:44に書いたブログ記事です。

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