EC-CUBE
EC-CUBEを、推奨サーバじゃないCORESERVERにインストールする手順。
仕事で、ECサイト制作をいきなり受けてしまったのです。勤めていた会社では、レンタルカートを使ってお茶を濁していたんですが、やはり本格的なモノを顧客に提供したいし、ここらへんのスキルは高めておきたいと思ったので、初めて、EC用のCMSを使うことにしたんですヨ。
一念発起したら行動は迅速にという事で、色々とEC用のCMSを物色してみたのですが、日本語の解説が充実しているのと、決済サービスへの連結が楽そうという事で、国産の「EC-CUBE」を使うことにしました。
で、問題はこのシステムをインストールするサーバなんですが、「EC-CUBE」と同時に、「Movable Type」でblogも運用する事となり、初めてのサーバよりも、この「Naga Blog」で使っているCORESERVERだと、自分的に色々とコントロールのノウハウも貯まっているし、利用者が多くネット上に情報も多いので、CORESERVERにインストールしてみる事にしました。
メインは、秀和システム刊「EC-CUBE 公式ガイドブック」に掲載されているインストール手順に従って進めていく訳なのですが、自分も使っているCORESERVERは、特殊な設定が施されている事で有名らしく、本にに掲載されている手順ではインストールできませんでしたヨ。そこで、インストール手順を求めて検索してみると、挑戦していた先人を発見致しましたヨ。「Web PHP 北九州 SEO」さんの「EC-CUBEをXREA CORESERVERにインストール」エントリーが、とても分かり易かったので、こちらも参考にしながらインストール作業を進めました。
以下、覚え書きも兼ねて、インストール手順を書きます。
まず、インストールするシステムが無いと話にならないので、「EC-CUBE」の公式サイトから、システム一式をダウンロードしてきます。ちなみに「EC-CUBE」は、オープンソースなので、自分でやる分には無料で使えます。
インストールした環境は、EC-CUBE 2.3.4・CERVSERVER・MySQL 5.1.22-rc・PHP 5.2.5です。
圧縮ファイルがダウンロードされますので、これを解凍します。解凍したフォルダを開くと中に、「data」と「html」の名称が付けられたフォルダがある事を確認して下さい。
「htlm」フォルダを開き、「define.htm」という名のファイルをエディタを開いて下さい。3行目と6行目の命令を書き換えます。今回の案件では、「EC-CUBE」で運用するのはサイトの一部だけなので、「public_html」ディレクトリの下に「shop」というディレクトリを作って、そこで運用すると設定しました。そこで「html」の名称は、「shop」となります。
- define("HTML2DATA_DIR", "/../../data/");
- define("DATA_DIR2HTML", "/../shop/");
「define.htm」ファイルの保存して、次の作業に入ります。
「shop」フォルダを開いて、中にある「user_data」フォルダを開いて、その中に新しくフォルダを作って「bkup」という名前を付けます。
- shop/user_data/bkup
「data」フォルダを開いて、中にある「Smarty」フォルダを開いて、さらに中にある「templates_c」フォルダを開いて、その中に新しくフォルダを作って「default」という名前を付けます。次に「default」フォルダの中に新しく3つのフォルダを作り、それぞれに「mobile」「admin」「user_data」という名前を付けて下さい。
- data/Smarty/templates_c/mobile
- data/Smarty/templates_c/admin
- data/Smarty/templates_c/user_data
上記の作業が終わったら、FTPソフトを使ってサーバに接続して、各ディレクトリをアップロードしていきます。
まず、「data」ディレクトリをアップロードするのですが、「public_html」の中にアップロードするのではなく、「public_html」と同階層にアップロードします。じゃないと動かないです。
次に、「shop」ディレクトリをアップロードするのですが、今度は「public_html」の中にアップロードします。こちらを訪問者が閲覧することになる部分です。
アップロードされた2つのディレクトリのサーバでの構成は以下のようになります。
- virtual/ユーザー名/data/
- virtual/ユーザー名/public_html/shop/
全てのファイル、ディレクトリが、サーバにアップロードをされたのを確認して、下記のファイルと、フォルダのパーミッション(アクセス権)を変更します。
パーミッションを666に変更するファイル
- data/install.htm
パーミッションを777に変更するフォルダ
- shop/user_data
- shop/cp
- shop/upload
- shop/install
- shop/install/temp
- data/cache
- data/class
- data/Smarty
- data/Smarty/templates_c
- data/Smarty/templates_c/default/
- data/Smarty/templates_c/default/mobile/
- data/Smarty/templates_c/default/admin/
- data/Smarty/templates_c/default/user_data/
- data/logs
- data/downloads
パーミッションの変更漏れが無いか確認した後、Webブラウザを使って、URL入力欄に「http://サイトアドレス/shop/install/」とタイプしてインストール画面にアクセスします。問題なくインストールできていれば、「EC-CUBE インストール開始します」という表示が出ていますので、「次へ進む」をクリックして次の手順に進みます。
すると、パーミッション(アクセス権)が違ってるぞとエラーが、嫌になるほど大量に表示されるので、表示されたURLを頼りに、1つ1つ地道にパーミッションを設定していきます。
全てのファイルとフォルダに、パーミッションの設定ができていれば、ECサイトとWEBサーバの設定をする画面になるので、そこで「店名」「管理者:メールアドレス」「管理者:ログインID」「管理者:パスワード」を入力します。下の「URL(通常)」はhttpから始まるURLを、「URL(セキュア)」はhttpsから始まる暗号化されたURLを入力します。共通ドメインは、サブドメインを使用している場合のみ入力。使ってない場合は空欄にしておきます。必要な項目への入力が終わったら、「次へ進む」をクリックします。
データベースの設定画面になるので、設定を行います。CORESERVERの場合、MySQLの方が運用が簡単なので、データベースの種類はMySQLにしています。「DBサーバ」の項目は、localhostと入力します。「ポート」は空欄のままで問題ないようなのでそのまま。「DB名」「DBユーザー名」「パスワード」は、MySQLのデータベースを作った時に設定したモノを入力します。間違いがないかチェックをして「次へ進む」をクリックします。
データベースの初期化処理を行うか聞いてくるので、新規インストールの場合は、引き継ぐものは何もないので、「データベースの初期化処理を行わない」のチェックはONにしない状態で、「次へ進む」をクリックします。データベースの作成には、暫く時間がかかりますから焦らないように。
後は、画面の指示通りの操作をして、どんどん「次へ進む」をクリックします。
最後の画面に到達すると、「EC CUBE インストールが完了しました。」のメッセージが表示されます。これで文字通り、EC-CUBEのインストールが終了しました。
最後に、もう設定を変更しないのであれば、「shop」ディレクトリの中の「install」ディレクトリの中にある「index.htm」を削除して、第3者に設定を変更されないようにしておきましょう。
この後、先ほど登録したIDとパスワードを使って管理画面にログインできます。
以上という流れになります。所要時間は、1時間から1時間30分程、ファイルとフォルダを1つ1つ地道にパーミッションを設定していくのが一番時間がかかります。運用費が安いCORESERVER使うから仕方がないと納得して作業して下さいね。そのお陰で、動いた時の感動は、推奨サーバの比ではないと思うので、頑張り概があると思いますヨ。

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個人的には・・・
内容が薄い
EC-CUBE導入にあたって。
by G-Tools , 2009/03/09