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Political and Economy

児童ポルノ処罰法の規制強化は、利権の香り。

何もしないがウリの福田政権誕生によって、活動を活発にしている左巻きの皆様が、次の一手を繰り出したようで、今回は、児童ポルノ図書排斥を目指し2004年に施行された改正児童ポルノ処罰法を、さらに強化しようとしている様です。

世界的な流れとしては、児童ポルノは、児童に対する重大な人権侵害であるとして世界的規模で法的規制されている事と、そんな法的に云々よりも、精神的に未成熟な児童が、ポルノに荷担するというは、ちょっと良くないのではないかという単純な道徳心から、大枠、個人的にも児童ポルノ規制自体には反対する理由もなく賛成の立場なのですが、それは、児童ポルノの提供行為が新たに処罰対象とされた2004年に施行された改正児童ポルノ処罰法までです。

アニメ・漫画・ゲームも「準児童ポルノ」として違法化訴えるキャンペーン MSとヤフーが賛同

児童ポルノの単純所持の違法化や、アニメや漫画、ゲームの表現も「準児童ポルノ」として違法化を目指すキャンペーンの署名受け付けが始まった。マイクロソフトとヤフーが企業として賛同。

引用先:ITmedia:News

現在、アニメや漫画、ゲームを日本独自の強力なコンテンツに引き上げた要素の一つに「萌え」があります。この「萌え」要素は、日本独特なので、海外のクリエーターがマネをしようと思っても、理解する事が難しいのでマネできないそうです。それは、描かれている絵とか内容で一目瞭然に分かる事なんですが、日本独特のロリータ趣味(少女趣味ともいう)を多分に含んでいるわけです。

性的関心も含まれてしまいますから、秋葉原とかにある同人誌ショップで売られているようなエロな部分だけをつまみ食いされて、いかがわしいと誤解されてしまうのですが、それは一つの面でしかありません。また、大マスゴミなどが作為的に幼女を狙った性犯罪と「萌え」のエロ面を結びつけて報道している事が、良識があると思っている左巻きの皆様に誤解を与えている原因でしょう。

この児童ポルノ処罰法に書かれている、「性欲を興奮させ又は刺激するもの」という一文について、施行当時から定義が曖昧で規制が大きくなりかねないという懸念があった訳です。今回出てきた児童ポルノの単純所持の違法化や、アニメや漫画、ゲームの表現も「準児童ポルノ」として違法化しようという流れは、その懸念が現実となったという事ですね。同時に、定義が曖昧な為、警察が胸三寸で摘発するかしないかを決められるという裁量も拡大される訳です。

2004年に施行された改正児童ポルノ処罰法で、市場からは児童ポルノは駆逐され、猥褻書籍などもゾーニングの流れが進み、18歳以下、特に小学生前後の児童が、手軽に観ることができない現状で、児童ポルノの単純所持や、アニメや漫画、ゲームの表現の手法まで規制を強化する意味があるのか疑問です。今の規制をより適正に行う事で十分ではないでしょうか。個人的には、規制強化は行き過ぎの感があるように思えるので、諸手を挙げて賛成は出来ないですヨ。何か別の意図があるように思えて仕方がない訳です。

ある意味、「萌え」というものは、日本のアニメや漫画、ゲームのキモとも言える部分で、この表現の手法まで規制を強化した場合、今や強みとも言えるまでに育った表現手法を、性的興奮を伴うからという理由だけで、「萌え」のエロ面を違法化して、最悪の場合、「萌え」全体を駆逐する事が目的なのではないかと、疑った見方をしてしまいますヨ。それは、日本のオタク市場が縮小してしまうという懸念の他に、国際的には日本発のコンテンツとして魅力の一つを失わせ、長期的に見て日本のアニメや漫画、ゲームの弱体化が促進される結果となるんじゃないかと思う訳です。

つまり、この規制強化は、児童の健全な育成を目的としているという建前の裏に、利権じみたモノが蠢いているように思えるんですヨ。それは、現在ネット界隈で問題になっている「人権擁護法案」と同じ様な臭いのように感じます。では、この規制強化で損する側が日本であるならば、得する側が存在するのが世の常です。

では、どこが得をするのか。

国策としてアニメ事業の強化を打ち出した中華人民共和国(以下中共)と大韓民国(以下韓国)と、それらの作品を輸出入する業者いう事になります。彼らに日本独特「萌え」要素を完全に再現した作品は作る事は出来ませんから、日本と同じ土俵で対等戦う為に、日本を規制で雁字搦めにして「萌え」を封じ込めてしまえるならば、その方が都合が良い訳です。当の中共や韓国は、そういう謀略は持っていないかも知れません。が、この規制強化の旗振り役が公明党や民主党左派の女性議員達や、日本最大の特定宗教団体の婦人部という事が、少なくとも、自分達がシンパシーを抱く中共や韓国の政府を相手に点数を稼いで、何らかのリターンを期待している故の行動ではないかと思うんですヨ。意を受けた広告塔役の人や協賛企業も、そっちの方向ですから分かり易い。

また、男性向けのアニメや漫画、ゲームの「萌え」のエロ面は規制対象になっているのに対して、女性向けの「萌え」のエロ面は規制対象になっていない事からも、道徳心から規制強化を図ろうとしたモノでは無い事が分かりますヨ。経済規模が大きい方だけを狙っている訳ですね。

また、左巻きの皆様は、児童ポルノ処罰法の規制強化を足がかりにして、日本のアニメや漫画、ゲームの国際競争力を削ぐ為の別の規制強化や、更なる規制を設ける事を画策しているのは間違いないと思います。

さらに、この規制強化によって、2次元の絵しか興味がなかったロリ趣味の人達が、実際の子供達に興味を向け始め、犯罪にまで発展したらとか、ロリ趣味の人達をカモにして荒稼ぎをしている暴力団関係者が増えたら、左巻きの皆様はどう言い訳するのか見てみたいですね。多分、黙りを決め込むと思いますけど...。

もしかしたら半狂乱になって、エロ関係のモノ全てご禁制の品にされたり、日本人の性行為は、たとえプライベートな場所でも公序良俗に反するから全面禁止って事になったりしてね。裏で特定層の人達に性行為特権を与えて、それがばれてエロ暴動が起きるなんて事件も起こったりすると左巻きの人達が考えた政策っぽくてよろしいかと。

まぁ、それにしても、左に巻いてる皆様は、あの手この手で日本を弱体化させる事に尽力している姿は、怒りを通り越して呆れてしまいますヨ。そこまでして、他国の利益を追求する信条は理解できません。

そんなに嫌いなんだったら、日本に住まなきゃ良いのに...。

--追記--
ITmedia」に掲載された小寺信良氏のコラム「「児童ポルノ法改正」に潜む危険」で、児童ポルノ処罰法改正案の危険性を、自分が書いたモノよりも分かり易くかつ恐ろしく解説しております。

自分が危惧していたことよりも危惧される恐ろしい事が書かれていて、背筋が寒くなります。コラムで書かれているように冤罪が多発するのは間違いないので、この規制強化はするべきものではないという認識を新たにしましたヨ。

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このページは、naganagaが2008年3月15日 20:56に書いたブログ記事です。

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