Motorcycle
「MT-03」のデザインの良さを受け継いだ、本格エンデューロモデル「XT660Z Tenere」登場。
前のエントリーで、YAMAHAは「MT-03」をベースにエンデューロモデルを開発しているっていう話題を紹介したのですが、意外と早く実車が来ましたヨ。しかも、バリダカールラリーのイメージで、欧州で人気だった「XTZ660 Tenere」の名前を受け継いで、「XT660Z Tenere」として市場に登場するとは思っても見ませんでした。「MT-03」ベースという事なので、ノスタルジーなデザインが採用しにくいだろうと思い全く新しい名前で登場すると予想していたんですヨ。気持ち良く予想を裏切られました。
YAMAHAは、デザイン重視のモデルをベースに、派生モデルを作ると、決まって中途半端なデザインを与えて、変なデザインのモデルを作る(某ト○ッカーベースのモタード車とか)のですが、「XT660Z Tenere」は、その法則に従わず、ベースとなった「MT-03」にも負けてない、挑戦的なデザインを与えています。中でも一番目を引くのが、ヘッドライト周りですね。スクリーンを兼ねる為に直立してるカウルの全面がライトという形になっていて面白いです。このヘッドライト周りからシュラウドにつながるデザインも、無骨な印象で、車体色によっては軍事車両のようです。タンクとシートは、一般的なエンデューロモデルのような形状に変更され、オフロードでの操縦性を向上させています。リアには実用的なキャリアーが装備され、その下にあるテールランプは、縦長の形状を2つ並べて設置していてナカナカ面白いです。またアップタイプのサイレンサーは、縦長で六角断面のデザインになっていて、角張った車体デザインに合わせています。全体的には、無骨でありながらスマートで現代的なデザインで素晴らしいです。
「MOTOR BOX」の記事によると、「XT660Z Tenere」に搭載されるのは、排気量660ccの水冷4ストローク単気筒エンジンで、EFIで燃料の供給を行います。記事には、スペック等の記載はなかったのですが、恐らく「MT-03」と同じか、若干ピークパワーを抑えて、トルクに振った設定になっていると思います。車重は若干増の183kgで、タンクの容量は22リッターと少し多め、単気筒という事もあり、結構航続距離はあるかも。(ちょっと微妙)
足回りは、エンデューロモデルということで、当然「MT-03」よりサスペンション長は伸ばされ、ストロークがフロントで210mm、リアで200mmとなった上で、フロントに21インチ、リアに17インチのホイールとブロックパターンのタイヤという構成になっています。これに組み合わされるフロントブレーキは、直径298mmのディスク2枚にbremboのキャリパーという構成になっています。
ベースとなった「MT-03」は、ナカナカ面白いモーターサイクルとして好評なんだそうですので、同じ車体と言うこともあり、ハンドリングは楽しそうだと思われるのですが、どうなんでしょうか。しかし、そこら辺の事がどうでも良くなるぐらいデザインが良いので、それだけで買っちゃう人がいるんじゃないでしょうか。で、気になるお値段ですが、まだ、発表されてません。「MT-03」と、あまり変わらない値付けになるんじゃないかと思いますヨ。