Motorcycle
Buellの意欲作、スーパースポーツモデルとして磨きをかけた「1125R」が登場です。
アメリカでHarley-Davidson系のエンジンを使った個性的なスポーツモーターサイクルを作っているメーカーのBuellから、今までとはちょっと毛色の違った新型のスポーツモデルが登場します。名前は「1125R」、Rと名付けているので、現行の「Firebolt XB12R」と同様にスポーツ志向の強いモデルであるという事は分かると思うのですが、新型の「1125R」は、今まで発売されてきたBuellのモデルの中で一番過激な性能を持っているようです。
なんといっても、「Firebolt XB12R」から、その印象を変えたアッパーカウル周りは、アメリカ車というよりも、イタリア車を思わせるデザインになりました。ちょっと、Ducatiの「916」系や、Hondaの「CBR」系の顔立ちに似ていますね。ただそのままではちょっとと思ったのか横に大胆なぐらい引き伸ばした形になっていて何だか面白いです。それにつながる両側のシュラウドは、大型のエアインテークを兼ねていて正面から見ると穴が開いています。魚のエラを思わせる形も面白いのですが、アッパーカウルと組で眺めると、なんかスマートさに欠けるような、ちぐはぐなような、何とも言えないバランスです。
Buellのアイデンティティーとなった燃料タンクも兼ねた巨大なフレームはもちろん採用されていますヨ。スイングアームは一体成形の巨大なモノになり、フレームと相まって、強烈な主張を見る者に訴えかけ来ます。エンジン下のサイレンサーは、ウネウネした形状になってちょっと嫌みな感じがします。個人的には、もうちょっとメカメカしいので良かったんじゃないかと思うのですが、いかがでしょうか。タンクからシート、リアカウルにかけては、「Firebolt XB12R」と変わり映えしない(流用?)ので、つまんないですね。他を大胆にデザインしているので、ここも頑張って欲しかったと思いますね。
「Cycle World」の記事によると、エンジンはHarley-Davidson系の空冷V型2気筒ではなく、オーストリーのエンジンメーカーRotaxが生産したエンジンを搭載するそうです。ただ、Vバンクの挟み角の72°は維持され一次振動を相殺するピストンのタイミングは維持されているようです。ただし水冷になってますけどね。後、バルブの駆動方式もOHVじゃなくてチェーン駆動のカムによるDOHCにもなっているそうです。ギアは6速が採用され、ピークパワーを9800回転で146hp(クランク)、最大トルクを8000回転で82fp発生させます。また、エンジンの前後を短く設計されているので、従来モデルよりシャーシの全長を短くしてスイングアームを長くとる構成になったようですヨ。ホイールベースは、従来並の1384mmです。
足回りは、前後ともSHOWA製のサスペンションが採用されていて、フロントは47mm系と太く調整機能付き、リアはスイングアームに直接取り付けられ、こちらも調整機能付きです。フロントサスに取り付けられるフロントブレーキは、375mmのディスクをリムにシングルで取り付け、8ポットのキャリパーと組み合わされます。従来の取り付け位置よりもバネ下が6ポンドほど軽減されるという話です。後、フロントサスのキャスター角は21°と結構立ってまして、かなり軽快なハンドリングではないかと思われます。
車重が170kgと頑張ってまして、トルクフルなエンジンと、徹底した低重心のシャーシ構成、軽快なハンドリングが相まって、Buellらしい面白いモデルとなっているように感じますね。今までも、面白いと評判のBuellでしたから、より磨きがかかっていると思って良いのではないでしょうか。後は、アメリカンなバランスのデザインが、好きになれるかって所ですかね。価格は、まだ発表されていないようです。
コメント [2]
Rotax製エンジンてことは、アプリリアと同じエンジンかぁぁぁ
>かまへるさん
亀レスですみません。
そうなりますね。お陰でパフォーマンスは大夫上がってますヨ。ドコドコしたアメリカンな味わいがエンジンに残っているか、そこに興味があります。