Motorcycle
モーターサイクル用ETCが登場したのは良いけど、制約だらけで普及するのかな。
11月1日から、自動車では、もうお馴染みのETCが、モーターサイクルでも使えるようになりました。モーターサイクルで、高速道路の料金所を通過する時、行う手順が自動車と比べて圧倒的に多く、後ろで待つ自動車に恐縮しながら料金を支払っていた訳なんですが、ETCが使えることによって、モーターサイクルも、料金所をスムースに通過出来るようになったのは喜ばしいことです。「MYCOMジャーナル」のコラム「クレバーなモーターライフ」の「第16回 バイクもETCで料金所ノンストップに」で、モーターサイクル用ETCの申し込みから取付まで詳細なレポートが掲載されていたのですが、使える状態に持っていくまで、かなり制約の多さに何だか取付を検討する前に萎え萎えですヨ。
なんか、モーターサイクル用ETCの車載機は、日本無線(JRC)製の「JRM-11」しか無く、価格も31,500円(税込)程度と、クルマ用の安いのに比べると3倍なんだそうです。防水対策や、耐震対策を施している為、コストがかかっている割に、まとまった数の販売台数が見込めないので量産効果が出ない事が理由なんだそうですヨ。ただし、「二輪車ETC車載器リース制度」や、「ETCマイレージサービス」などの優遇プランを駆使すれば、16,000円前後まで下げられるそうなのですが、それでも割高感は払拭されないですな。
で、安くする手段の一つとして、ETCの車載機を自分で取り付けて、工賃を浮かすのがありますが、なんと、モーターサイクル用ETCは、ショップでの取り付けなければいけないそうなのです。ポン付けできる自動車用と比べて、モーターサイクル用ETCの取り付けが非常にシビアで、アンテナの取付角度やら、配線する同軸ケーブルの曲率を一定以下にしないといけないとか、詐欺事件の頻発でユーザーに取り付けさせると不正をしかねない等々というのが、大きな理由みたいです。また、ステーや、本体を収納する場所の問題で、取り付けられない車種もあったりなんかするので、自分のモーターサイクルが取り付けられるか、事前にチェックしておいた方が良いみたいです。後、ETCカードの発行なんですがショップでは行っていないので、今の所、自分でどっかでから手に入れてくるしかないようです。
さらに、お役所仕事ゆえ、利用まで事務手続きが煩雑と来てます。ぶら下がってる特殊法人多過ぎ。
そんなこんなで、モーターサイクル用ETCの取付を行っているショップが圧倒的に少ないみたいです。恐らく、許認可のからみとかあるだろうから、田舎でETCを取り付けられるのは、しばらく先かもしれませんね。
正直、役所の連中は、モーターサイクル用ETCを、普及させる気が無いと思ってしまいますヨ。
自分の場合、地元にはとりあえず高速道路(自動車専用道)があるのですが、併走している国道や県道が多く、あまり渋滞にならないのと、ある程度の遠距離にならない限りは、まず使う機会がないんですよね。ロングツーリングも、ここ数年やってないし、行く予定もないので、急いでモーターサイクル用ETCを取り付ける理由がないんですヨね。取付料金も高いし...。料金所が全廃されるとなったら重い腰上げたでイイかなと思ってます。
ふと、思ったのですが、モーターサイクル用ETCのアンテナ、モーターサイクル用のナビシステム、レーダー探知機を取り付けるとすると、えらいハンドルまわりが賑やかになりますね。なんか想像しただけでも扱いづらそうでイヤ。