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世襲監督は「ゲド戦記」で、世界の宮崎襲名か?

世界の宮崎駿監督率いるスタジオジブリ製アニメの最新作が発表されましたね。「ゲド戦記」っていうファンタジーモノらしいのですが、作品とは別の所で衝撃が走っております。「ゲド戦記」といえば、アメリカのSF作家アーシュラ・ル・グウィンが30年以上書き続けているシリーズで、日本ではちょっと地味ですが、海外では、先日映画が完結した「指輪物語」や、この春公開の映画が話題の「ナルニア国物語」と並ぶファンタジー小説の名作なんだそうですヨ。個人的には、ファンタジーモノには疎くてまったく知らなかったのですが、調べてみるとけっこう重いテーマを扱った作品のようで、前の2作とは大夫趣が違うようですね。ただ、明るいカラー(重いテーマでも明るいイメージになる)の作品が多いスタジオジブリですから、原作ファンが納得できる雰囲気が再現されるかは微妙かもと思ってます。

もはや、日本のアニメとは乖離して、ジブリアニメという別ジャンルにすらなってますからね。ココが制作したっていうだけで、一般のブランド信仰と、マスコミの煽りも手伝って、原作と雰囲気が違うなんていう細かいコトは吹っ飛ばされてしまうでしょうね。

けど、一番衝撃的なのは、この「ゲド戦記」の監督に、宮崎駿監督の長男である宮崎吾朗氏が抜擢されたコトですね。今までアニメ業界の人間でなく、演出すらかじったことのない人が、全て業界人を追い越して日本を代表するアニメスタジオの作品でデビューっていう、中小企業(北朝鮮)の社長世襲も真っ青な話ですよコレは。スタジオジブリの作品って、宮崎駿監督の作品はヒットするが、他の人が監督したらヒットしないというジンクスがあって、もはや後継者は育たない(宮崎駿監督自身が育てる気がないという噂もある)と言われていたんですが、こういう変化球があるとは思ってもいませんでした。鳶が鷹を生む事になるか別の意味で興味深い作品になりそうです。しかし、今までの二世監督って成功してる人少ないんだよね〜。宮崎駿監督が鬼籍には入ったら会社存続が危うくなるって言う危機感の表れかな。それにしても…。

で、公開が来年7月ですか、ちょっと早過ぎませんか。「ハウルの動く城」を製作してる時に、もう既に製作を開始してたいたって事なんでしょうかね。

ということは、公開3ヶ月前あたりから日テレ発の宣伝が活発になると思われるのですが、黙ってても客を呼べるスタジオジブリの作品で、前作「ハウルの動く城」以上の規模の広告キャンペーンをしたら、思ったよりデキが良くないと判断した方がイイかな。

もう、色んな意味でオモシロイ。

コメント [3]

グィンは30年前に「闇の左手」を読んで以来でするねー
非常に難解な作品だった・・
「ハウル」は外れだったけど、「ゲド」は
どうでせふかしら?(´▽`;ネ

拝見して....感動しました!?残念ながら私は....そこまで切り込めませんでしたので....親の何とかも....ココまであからさまだと....苦笑い位しか出来ませんよね!?
また、遊びに来させていただきます。

>カントクさん
「ゲド戦記」のデキは未知数です。なんせ、初心者監督ですからね。周りのスタッフが優秀な人が多いから、人心掌握術に長けてたら成功するかも…。

>気になる情報収集”マニア”壱号さん
個人的には、すごく柔らかく書いたつもりなんですけど…、まぁ、自分が素直に思ったことなので、いっかと思ってます。

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このページは、naganagaが2005年12月15日 10:24に書いたブログ記事です。

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