Naga Blog

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新ゲーム機に感じる、PC化できないメーカーのジレンマ。

アメリカで「E3」が始まってますが、今年は新ハード祭りって事で、4機種も発表になりました。Microsoftの「X BOX 360」、SONYの「PlayStation 3」、任天堂の「Revolution」と「GAMEBOY MICRO」、どれも05年末から06年にかけて発売されていくそうですね。まぁ、どれを買うか買わないかは、後々発表されていくゲームソフトのラインナップを決めていく事になると思うのですが、自分の場合、十中八九「PlayStation 2」の買い換えも兼ねて「PlayStation 3」でしょう。買い足しがあるとすれば「X BOX 360」ですが、よっぽどゲームソフトのラインナップが面白いと思わないと買わないと思いますね。まぁ、発売当初は3万〜5万円くらいの価格設定でしょうから、1台しか手が出ないという現実的な問題もありますしね。

今回の各社の新ハードのスペックを見て、ゲーム機としてのキモの部分である3Dグラフィックの強化や、昨今のネットゲームの影響か、ネットワークの機能強化が目立っていますが、大容量のHDやメモリ、出力関係を見てみると、もはやPCと呼んでも差し支えない豪華さで、PCとの差違は、記憶メディアにDVD-R等が採用されていないのと、PC用モニターの出力端子であるVGAが搭載されて無いことぐらいです。後は、「Windows」とか、「MacOS X」といったメジャーOSが動けば、立派にPCとしての十二分に使用に耐えられるでしょう。けど、そういう使い方はせず、ゲームがメインの用途なんですね。すごく勿体ないような気がするのは気のせいでしょうかね。

なんか、Microsoftも、SONYも、新ハードを家庭内ネットワークのバブにしたい野望は持っているからこそ、仕様をPCに近付けたんだと思うのですが、しがらみのお陰なのか、イマイチ割り切れない感がありますよね。Microsoftは、多くのPC製造会社にOSを供給している以上、自社のハードに登載してしまうと、他社の製品を駆逐して一人勝ちになるのを避けたいっていうのが見え隠れするし。SONYは、SONYで、「PlayStation」をPC化しようとしても、自力でOSを開発できる能力は無いから、どっかから既存のモノを引っ張ってくるしかないわけだけど、 現在の支配的立場でのゲーム機市場のコントロールを考えていると思うから、ライバルのMicrosoftのOSを採用という選択はしたくないと思っていそうです。仮に最初から独自のOSを開発しても、アプリを作っているソフトメーカーが参入してくれなかったら全てお終いですから。SONYという手負いの会社が、そんなリスクを背負ってまでと思うんですよ。

結局、家庭内ネットワークのバブに進化させたいのであれば、「Mac mini」の様なコンセプトを持った普通の小型PCになっていくのが一番イイと思うのですが。恐らく、PC化はありえないと思うので、このまま進化を続けていくと、今の付帯機能満載の携帯電話みたいに、何がしたいのか訳の分からない機械になっちゃっていくような気がしますヨ。もう、なっちゃったと言っても差し支え無いかも…。

そういう意味では、今回の新ハード達は、ゲームに特化したハードとしては進化しきった姿なのかもしれませんね。ゲーム機として進化するのであれば、今の路線を続けるしかないのでは?
いったい、これからどこに向かっていくんでしょうか。

PCとの融合?
それとも消滅?

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このページは、naganagaが2005年5月18日 23:55に書いたブログ記事です。

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