Computer
虎さんは、牛の皮を被ってるのに誰も見えてないふりをしてる。
下記の「CNET」の記事って、Microsoftの延び延びなっている次期Windowsの「Longhorn」と、Appleの最新OS「MacOS X 10.4」がよく似っているって話なんですが、個人的には今更何言ってんのって感じなんですよね。Appleの公式発言では、「Longhorn」より「MacOS X 10.4」先行しているなんていっているけど、本来、「MacOS X 10.4」は、既に発売いるはずだった「Longhorn」の対抗馬として、比較された時に遅れていないぞという姿勢を示すために作られたシロモノで、いわば中継ぎ投手みたいな存在だったのですが、「Longhorn」の開発遅延で、先行する形になってしまったなんですね。実は後追いなんですよ。だから、似てて当たり前。Apple版「Longhorn」第1弾って事ですから、そりゃ似ててもおかしくないでしょ。
TigerとLonghorn--これほど似通っているのはなぜ
前回ファイルを保存した場所がどこか分かるだろうか?
MicrosoftとApple Computerは、それぞれこの問いかけに対する答えが「ノー」であると考えている。そのため、両社の最新OSには、不思議なほどよく似通った検索ツールが搭載されている。
引用先 CNET Japan:ニュース
「Longhorn」には大体どういう機能が実装されているかは、2003年に「Longhorn WinHECプレビュー版」で既に分かっていたので、それをAppleなりに解釈し開発して機能を強化したのが、今回の「MacOS X 10.4」というわけです。
Appleは、今回の、「MacOS X 10.4」と、次の「MacOS X 10.5」で、「Longhorn」との機能差を埋めるつもりなんでしょうね。多分、今年Microsoftが「Longhorn」に、何らかの新しい機能を加える発表したら(機能縮小が相次いでいるので無いかもしれないけど)、根幹部をいじらないと真似できないもの以外は、同じ機能を次の「MacOS X 10.5」に実装してくると思いますよ。「Longhorn」と違って根幹部分から作るわけではないし、アイディアも頂いちゃってるわけですから、1年という期間があれば作れちゃいますからね。
ここのところ、ずっとレドモンドのコピー機は調子が悪いので、今はクパチーノのコピー機をガンガン動かそうというのが、Appleの本音のような気がする。ただ、明らかに操作性に悪影響を与えそうな機能とかは、頑固なまでに真似しないので、そういう意味では節操があると言えます。
後は、いかに「Longhorn」の機能を発売までに、「MacOS X 10.5」に取り込めるかが、「iPod」がらみでPCを「Macintosh」にスイッチしたひとを繋ぎ止める重要なファクターの一つになることになるでしょう。
だけどねぇ、Appleって、真似っこで他社を出し抜いた時、良心の呵責があるのか、ことさら嫌み攻撃をしかけるのは、子供じみているのでやめて欲しいんですが、信者には受けがいいからなぁ、まだまだ続けるだろうな。これが嫌でMacユーザーやめる人がいるんだよね。ここらへん、もうちょっとしたたかになって欲しいと思いますヨ。
ということで、「Longhorn」発売まではこの調子でしょうね。「MacOS X」としての実質的な進化ってことになると、恐らく、「Longhorn」発売後になるであろう「MacOS X 10.6」になるんじゃないかな。ちょうど、「Windows XP」後に出た「MacOS X 10.3」様に激しく変わると予想(外したらゴメン)してます。
--追記--
「CNET」の記事「S・ジョブズ:「LonghornはTigerの模倣品」」によると、我らがiCEO、スティーブ・ジョブズの株主総会での発言は、Microsoftに対してかなり批判的ですね。あくまり、強くいう過ぎると余計に模倣を認めているようなものだと思うけどなぁ。開発が遅れて、実際のモノになっていない「Longhorn」を素直に真似ましたっていうと、色々と問題があるのでしょうか。個人的には、謙虚な姿勢の方が好感もたれると思うのですが、それは日本人的な感覚なので世界的に通用するのか分かりませんね。