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やっぱり孫ちゃんちも、音楽配信サービスに参入。

今年中に開始らしい「iTunes Music Store日本版」(以下iTMS日本版)に対抗するように、国内最大の音楽配信サイト「Mora」がYahoo!と提携しました。記事を読むとレーベルゲート側が、オークションとかのサービスで利用者の多いヤフーと提携することで販売増を狙ったモノのように思えますが、個人的には、Yahoo!はポータルサイトとして、とりあえず音楽配信サービスもやっているという既成事実を作りたかっただけナンじゃないかと斜めから見ています。

ヤフー、音楽配信サービス開始へ

ヤフーは2月21日、音楽配信サイト「Mora」を提供するレーベルゲートと提携し、Yahoo! JAPAN内の音楽情報サイト「Yahoo!ミュージック」においてMoraの有料ダウンロード型音楽配信サービス「Yahoo!ミュージックダウンロード」を開始すると発表した。サービス開始時期は、早ければ2月中となる予定。

引用先:CNET Japan:ニュース

まぁ、この「Yahoo!ミュージックダウンロード」は、独自のサービスで用意するのは既存の「Yahoo!ウォレット」が使えることぐらいで、他は「Moraの形式に準じる」そうなんですが、これでは製造メーカー系ではないポータルサイトが提供するサービスとしては不完全なんですよね。ATRAC3を再生できるプレイヤー(ほぼSONY製)を持っていて、再生・転送ソフトの用意されているWindowsPCを持っているユーザーしか使えないシロモノですから…。

サイト検索の分野で「google」に客を持って行かれている現在、ユーザーサービスの分野でも他のポータルサイトに持って行かれないための防衛っていう側面が強いんじゃないかなと思いますヨ。特に、昨年10月に同じポータルサイトで、Microsoftが運営している「MSN」が開始した「MSNミュージック」は意識していると思います。金と労力のかかる独自開発ではなく、とりあえず、単独での音楽配信サービスは低調で苦しんでいる「Mora」と提携すれば、安く音楽配信サービスを獲得できますもんね。これで、ポータルサイトとして「MSN」に水を空けられるのは阻止できたというところでしょうか。

音楽配信サービスにYahoo!が本腰で、「iTMS日本版」に上陸前に水際で対抗するつもりなら、閉鎖的な「iPod」への対応は無理としても、ATRAC3以外の複数の音楽フォーマットの対応と、Apple以外のプレイヤーに対応した再生・転送ソフトをWin用だけではなく、MacやLinux用の用意するはずでしょう。実は既に計画しているかもしれませんが…。

まぁ、ここが本腰になると、街角や電器店、レコード店の店頭で、赤い服を着た人達が、強引に音楽プレイヤーをわたされたりするとか、自宅に「Yahoo!ミュージックダウンロードに入りませんか〜。」なんていう電話攻勢されたりするのが予想され、かな〜りしつこくて正直迷惑なので、できれば、ずっととりあえずのままで、本腰にはなって欲しくないというのが希望ですな。

ただ、「iPod」ユーザーが「Yahoo!ミュージックダウンロード」を、「iPod」以外のプレイヤーを買ってまで使いたいかといえば、そこまでの魅力はないようも思えますね。恐らく、「iPod」ユーザーは「iTMS日本版」が登場するのを首を長くして待つだろうし、曲単価が多少高くても「iTMS日本版」を使うんじゃないかな。レーベルゲートや他の電器メーカー(主にSONY)が「iTunes+iPod」を超えるようなシンプル操作の再生・転送ソフトやプレイヤーを作れたら芽があるような気がするけど、そのハードルは容易に越えられるほど低くはないと思いますヨ。

結局、「Yahoo!ミュージックダウンロード」が「Mora」のユーザーを吸収してしまうだけかも、最終的にレーベルゲートはソフトバンクグループに仲間入りっていうシナリオもあり得るんじゃないかな思ってます。

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このページは、naganagaが2005年2月22日 19:30に書いたブログ記事です。

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