Etc.
「晩婚化」と「離婚」にみる現代の結婚形態の限界。
日本に限らず、世界的に「晩婚化」と「離婚」の件数が年々増えているようですね。かく言う自分も、「晩婚化」に貢献している一人だったりするので、これだけお仲間が多いと、益々自分の「晩婚化」にも拍車をかけてしまいそうですよ。(笑)
理由は国によって違うんでしょうけど、一つ共通していると思うことは、年々世界的に女性の地位が確実に向上して男女同権が進んでいるんでしょうね。まぁ、ある意味では良いことなんでしょうけど、ただし物事ってのは良い面だけじゃなく悪い面も一体になっているモンなんで、「晩婚化」と「離婚」の問題が、それに当たると思います。
晩婚、離婚増は世界的現象 将来人口にも影響と国連
【ワシントン26日共同】結婚年齢が遅くなる「晩婚化」や離婚増加は、日本など先進国にとどまらず世界規模の現象になっていることが、国連人口部がまとめた報告書で26日分かった。
引用先 YAHOO!ニュース:社会ニュース
今の時代、夫婦というシステムを考えた時、子孫を残すという条件を省けば、既に崩壊してるんじゃないですかね。今みたいに何でも機械化されてなくて便利じゃない時代みたいに、生活するだけで多大な労力を要求されて、夫婦が協力していかないと、どうにもならないって訳ではなく、機械の発達で、男性は女性がいなくても短時間で家事をこなせるし、女性は男性と同等の仕事をこなせるようになっている時代ですからね。どうしても、子供が欲しいという欲求がなければ、結婚してから夫婦生活に魅力感じなくても当たり前なんじゃないかな。夫婦生活は我慢だとか、成人までのコストが4千万円とか言われると余計に萎えちゃいますよね。
そこらへんを脳内シミュレーションをしていると、将来的に今の結婚の形態を維持するのが世界的に難しくなっているんじゃないか思うのですよ。
そこで、合っているんじゃないかと思うのが、平安時代の結婚形態にあった「通い婚」って形なんですよ。「通い婚」 って何?って方のために掻い摘んで説明すると、結婚して夫婦が同居するのではなく、子供を作るためだけに嫁の実家に通い、お互いの生活は自分の実家で行い。子供は、母方の家で育てられる(姓は母方を名乗ります)っていうシステムです。これだと、最初から別居しているわけですから、今、離婚原因になっている問題もほぼクリアされ、お互いのプライベートを尊重した生活が送れるようになりますよね。この場合、今はある結婚届は、子供養育契約みたいなモノに変化するんじゃないかと思っています。浮気防止に別の人物と同時契約は出来ないようにすれば夫婦としての体裁は保てるんじゃないかな。今女性達が男性に望む理想の結婚条件というのは、「家持ち」「親無し」だそうで、夫の家庭とは距離を置きたがっている訳ですから、今のニーズにぴったりだと思いませんか?
このシステムだと、通わず同居すれば、従来の結婚形態になるので、こだわる人も許容できるのではないかと思いますが、実際、核家族が主流の現代社会で「通い婚」を運用するとなると、なかなか大変でしょう。脳内シミュレーションのようにはうまくいかない事間違いなし。
まぁ、発展した男女間の問題を解決をするのに、大昔の方法が現代に合っているんじゃないかと思うのも、なんだか皮肉なような気がしますね。
そんでもって、こういうことを研究している人たちっているのかなと思って検索してみたら、流石はインターネット。ちゃんと存在してました。「母系社会研究会」さんっていうサイトです。上記のような「通い婚」を前提した社会を「母系社会」というらしいです。このエントリーを読んで興味を持たれたら一読してみるとよいと思いますよ。